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明日からパリへ行きますが、スタイリストとしての原点になった話。

明けましておめでとうございます。今年は初めて頑張って初日の出を見にいってみたのにご来光が拝めませんでした。1回でなんか見せてあげないんだから!というツンデレでしょうか。来年はリベンジしたいと思う次第です。

 
さて、明日から12日までパリに行ってまいります。毎年この時期に渡仏して、アイテムの買い付けや現地のファッション事情をゲットしてくるのが恒例になっていて。現地では年が明けてもしばらくクリスマスムードなのでそれも楽しみです。

 
元々イタリアへ行っていて、フィレンツェやベネツィアも大好きですが長めに1都市滞在するならパリかなという感じで行き着いたのですが、最初はぜんぜん雰囲気に馴染めなくて。

 
シレッとして面白くないし、冷たい雰囲気の街!と思っていたけど、次第に「意外とシャイで日本人に似てるかも」とか「特に移民系の人たちは優しい人多いかも」なんて感じるようになってすっかりハマってしまったんですが。

 
元々半分引きこもりみたいな性格の僕としては、海外旅行はそれはそれは面倒くさいものでした。基本的に日本から離れるほど不便になります。なんでわざわざ行かないといけないのか?商品は日本でも仕入れられるしなんて思ってた時もありました。

 
でも、この仕事を始めて初めて訪れたイタリアで目から鱗が落ちまくって三枚おろしにされるくらいの経験をして。

 
忘れもしないローマのコンドッティ通りにある一件の古びたセレクトショップに入ったのですが、一般にはおばさま向けと思われるお店に様々な年代のお客さんが入ってきて楽しそうに洋服を選んでいました。オーナーのイタリア人特有のちょっとふくよかな感じの女性は、こんな忙しいときに限って鳴り止まない電話にブツブツ言いながら笑顔で対応しつつ接客にも忙しそうに走り回っています。

 
ああ、自分が求めてるショップの姿、ファッションの光景はこれだなと思って。

 
日本では未だに年齢を軸にしたブランド・アイテム訴求だし、個人店はどんどん数を減らしている。でもファッションの本場では年齢や体型も関係なく自分に合ったファッションを楽しんでいるし、個人店ならではのふれあいとサービスで賑わっているお店がある現実。

 
この時の経験が衝撃的だった僕は、Facebookが日本で認知され始めた頃にSNSを活用したショップの活性策に取り組み、その後お店の枠を超えたファッション体験を提供するためにオーダーメイドスタイリストという活動を始めることになります。あのイタリアでの経験がなかったら、今こうしてスタイリストをしている未来は間違いなく無かったと思います。

  
日本は快適さで行ったら世界でも一番だと思うし、安全面でも素晴らしいと在日の外国人の誰に聞いても評価されます。正直世界の料理も日本で食べたほうが美味しいだろうし、どんなものも日本で買える時代だし。

 
でも、異文化を”体験”するということだけは日本に居ては出来ない。日本での自分なんてちっぽけなもんだと感じることが出来る。特に自分の仕事分野については色々見聞を広めるべきだと思います。今は代理店の営業さんでも扱ってるブランド本国に行ったことないなんて人もザラですからね。せめて顧客より知識を持とうとしようよ。

 
もし、自分が将来この仕事をすると分かっていたら間違いなくフランスあたりに留学していたでしょう。凄腕の占い師に出会ってればよかった。若い時であればあるほど大きな影響があると思うので、ぜひ頑張って渡航してほしいなと思います。

 
ただ自分が海外へ行ったことを鼻にかけて「NYに行ってないなんてモグリじゃないですか」なんて失礼なことを言う大人もいるのは恥ずかしい限りです。お前もパリ行ってねーだろ。お前だよ、そこの右端のな!とろサーモン正月番組出てたけど久保田顔死んでたな。

 
今ってWEBでなんでも完結出来ちゃうけど、一周回って「リアル」が価値を取り戻してきてるかなと感じています。現場の生の声、様子、空気感、これはネット上だけでは伝えきれないしバイアスが掛かってたりする。出来るだけ実際の場所に赴いて情報もアイデアも自分の頭と身体で感じたいから、僕は昔ながらの足で稼ぐスタイルは捨てずにやって行きます。

 
今年は昨年以上にnoteにも注力したいと思っていますので、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。そんな感じで、今年もよろしくお願いいたします!

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