見出し画像

天然灰汁発酵建てをやるか?『やるやる』って小学生に経験させてみました。昔話!

インディゴ染めが現在は主流ですが、薬品を使わない昔ながらの、天然灰汁発酵建てを僕はやっています。
よく小学生が工房に遊びに来るので、「藍を建ててみるか?」「やりたい!」
じゃあやろっかって言い始めました。

先ずは蒅をお湯で半練りします。

初練りだね!
グチャグチャしますよ!

その前に灰汁をとっておきます!
灰に沸騰したお湯を注ぎかき混ぜる。そしてしばらく置くと、灰は沈澱し透明な上澄み液が残ります。
それを濾しながら灰汁の液を作ります。

灰汁をかき混ぜる!
灰汁を濾す!

灰汁は強アルカリ性ですので、苦くてヌルヌルします。(PH13前後)
さぁ次いきますよ!

貝灰を塗った甕に練った蒅をいれていく!
どんどん入れていく!

この後灰汁を7分目ぐらいまでいれていきます。そして攪拌!

攪拌終了!

後は麸を少々いれて終了です。
ひたすら毎日攪拌と温度とph管理しながら、待つ事3〜4日するとこんな感じで発酵していきます!

蒅の具合をみる!
表面が紫色に膜ができ
更に発酵が進みます!
モコモコしてきたら元気の良い証拠!
かき混ぜると藍の花ができ始めます!

とにかく発酵建ては、温度管理とPH値、攪拌が大事なんで始めると旅行ができなかったりするのがね〜とちょい愚痴るw
嵩上げもしてまた様子をみて完成したのがコチラ!

藍の花が盛り盛りしてます!
完成です!

ここまで、約7日〜10日です。
こうなったら染められるようになります。
後は藍の機嫌をみながら、餌(麸)をやり毎日攪拌します。
天然灰汁発酵建ては全て独学でしたので、何度も失敗しましたね。
また蒅を無駄にして申し訳ないと何回思った事か、今はもう失敗する事はないです!
成長したなぁ😊

依頼品のハンカチ!
水浅葱!
縹!
凄く気に入っていただきました!
綿糸!

昔の人はどうやって本藍染を発見したのだろうか?他の草木染めと違い、色の出し方がまるきり違う。色々と考え実験を何度も繰り返した事は間違いない。蓼藍からこんな色がでるのを発見した人も偉い!スゲ〜よ昔人。

今年も4月ぐらいから、藍建て始めます。
蒅も良さげで楽しみだな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?