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あなたにとって選択とは何ですか?


はじめに

直観で○○を選択しましたと言う方がいます。その選択がいつも当たればよいのですが、はずれることも多いと思います。選択するための基準に関するすべてのパラメータを挙げてそれらに重みをつけて選択するのが良いと思います。と言って関係するパラメータの抽出とそれらに重みをつけて最適なものを選択するマシン(笑)がそばにあるとは限りませんので、選択のための重みづけの考え方を述べてみたいと思います。次の5つです。
・優先度
・リスクと報酬
・専門家の意見
・利益とコスト
・選好

選択のための重み

ランダム選択や網羅的な選択を行う際に、最適な選択をするための重み付けの方法は、問題や状況によって異なります。以下にいくつかの重み付けの方法と、それぞれの方法の利点や例を挙げてみます。

優先度に基づく重み付け:

重要なタスクや要素に高い重みを付け、優先度の高いものから選択する方法です。

例えば、プロジェクトのタスクを優先度順に並べ、高優先度のタスクから取り組むことで、最も重要な仕事に集中できます。後続のタスクが実行できない先行タスクは優先度高です。料理をすることでタスクの優先度を見極めるスキルは養われます。材料や調味料の購入、材料の仕込み、煮たり焼いたりして、味付けしながら火の加減を調節しながら作り、お皿に盛ります。手順通りやらないとおいしい料理は作れません。

リスクや報酬に応じた重み付け:

各選択肢のリスクや報酬を考慮して、リスクの高い選択肢には低い重み、報酬の大きい選択肢には高い重みを付ける方法です。

例えば、投資の選択肢を検討する際に、リスクが低く、報酬が高い投資に重みを置くことで、最適な投資を選択できます。株式投資の場合は購入する銘柄と株数を決めるときに用います。仕事を選択する場合もそうです。自分の業界ではプロジェクトマネージャの給与は高いのですが、人、物、金、スケジュール管理をしなければならないため勤務時間も長くなります(休日出勤もあり、働きづくめで健康を害することもあります)。コンサルタントは人を管理しませんが、解決力、提案力、説明力、対話力、根気が必要です。給与は高いです。一般に休日まで働くことはありません。

専門家の意見に基づく重み付け:

専門家の意見や知見を参考にして、それぞれの選択肢に専門家の評価に基づいた重みを付ける方法です。

例えば、プロジェクトの進行方法を決定する際に、専門家の意見に従って選択肢に重みを付けることで、効果的な方法を選択できます。プロジェクトの遂行マネージャは嗜好により自分のワークの重みを評価できないことがあります。時間に追われているためか、難しいことを片付けなければならないのに、簡単なことから片づける人がいますが、これは、難しいことが残されてしまい責任者にアラームを出すのが遅れてしまうリスクがあるためまずいです。より高い視点を持っている人物にレビューしてもらうとうまく重みづけが可能な場合があります。さらに言うと重みづけ能力のある方を上司に選びたいものです。

利益とコストのバランス:

リスクと報酬に似ていますが、これはお金(費用)の話に特化した指標です。利益とコストをバランスさせて、網羅的な選択の中から最も利益が大きく、コストが少ないものを選ぶ方法です。

例えば、商品の生産方法を選択する際に、生産コストと品質をバランスさせた選択を行います。2つを同時に行うことは難しいと言われています。だからこそ、品質を維持しながらコスト削減改善が必要になってきます。海外生産では、コスト削減は可能ですが、品質が下がってしまう恐れがあるため、現地従業員の品質に係る教育と意識向上が必要です。

選好の明確化:

各選択肢に対する個人的な選好や価値観を明確化し、それに基づいて重みを付ける方法です。

例えば、旅行先を選ぶ際に、自分の趣味や関心に合った場所に高い重みを付けることで、満足度の高い選択が可能です。さらに言えば、日々の選択にもあてはまります。何を食べるか、何を買うか、どのTV番組や映画を見るのか。どのゲームをするか。どの本を読むか。どのようなスポーツをするのか。どこに行くのか。おいしいいもの、楽しいことをしたい、健康でありたい、気持ちよい基準が必要と思います。そして大事な選択としては、人生の連れ合いの選択があります。
これらは自分が存在する範囲のもとで行われる選択ですので、どこに住むか、どの学校に通うか、どの会社の勤めるかによっても変わります。また、自分に真正面から見ることができない人、正直になれない人、さらには自分を大事にできない人は、自分の意思とは異なる選択をする場合があります(若いときの自分がそうでした)。

おわりに

これらの重み付け方法は、異なるシナリオや状況に適用され、最適な選択をする際に役立ちます。重み付けを行う際には、目的、目標や優先順位、状況に応じて適切な方法を選び、バランスの取れた判断を行うことが重要です。
最後に、「目的のための選択に妥協しない」が人の生きる力の源になると思っています。

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