社内公用語を英語化するのは本末転倒

https://www.youtube.com/watch?v=VsKs80qMg3M&feature=emb_title

インタビュアー「(日本企業なのに)社内公用語を英語にした時の周りの反応は?」                        
三木谷社長  「周りから批判されたけど、意味が分かりません。だって、ビジネスを成長させるなら英語でコミュニケーションをとれる必要がある!」                             
 インタビュアー「???」

インタビュアーの呆れ顔が全てを物語っています。


頭いい人ならすぐに分かると思うのですが、日本人同士で話すときに英語で話す意味はほぼありません。だって、合理的じゃないから。

社外で取引の時やカスタマーサービスで、国外の客に英語対応するのが必要なのは分かりますが、社員同士でコミュニケーションをとるのに英語は必要ない。どんなに外国語を勉強しても、長年慣れ親しんだ母語の方が流暢かつ円滑にコミュニケーションをとれる。日本人なら英語より日本語の方が流暢に話せるって小学生でも分かることでしょう。

当該インタビューで社長が仰っておられますが、「朝七時に英語を勉強する人で食堂があふれている!」だと。

楽天の社員はかわいそうに、毎日数時間、自由時間を割いて英語を勉強しなくてはならない。サービスで時間外労働しているようなものです。

人によっては毎度毎度、英語で書類つくりや会話するのに疲れてしまって、本業でパフォーマンスを発揮できなくなるでしょう。英語だと日本語に比べると意思が伝わりにくく、社員同士のコミュニケーションでイライラする人も出てくるでしょう。

このようなことは、日本語で会話すれば絶対に発生しない問題です。まさにムダ。この無駄な重荷を社員に課し、生産性を落とすなんて、企業として根本的に間違っています。

グローバル化で英語は確かに必要な場面はあります。でも、これは必要な機会にスペシャリストを配置すれば解決する話で、社員全員じゃない。

何かのスキルを、スペシャリスト並みに習得するには1万時間必要らしいですが、ネイティブ並みにペラペラになるための1万時間を使うなら「その労力、本業or他のことに使えば?」としか思わない。

※一日2時間程度の勉強量だと、10000時間まで13年かかります。

楽天の使いにくいHPを見ながら「進化してないな」と思うのでした。