見出し画像

「特急とかち」で行く帯広 ぬかびら源泉郷

前回はこちら


5月6日土曜日

夕べ買ったますやのピーナッツクリームパンを食べて
バスターミナルへ
昨夜遅くから今日にかけて雨予報

運よく雨がいったん止んでいる
7:05発 十勝バス ぬかびら源泉郷バスパックに乗車
昨日の六花の森行きと同様に
私以外に乗客は一人

途中でまた雨が降り出した
これは十勝大橋かな

バスは、音更町、士幌町を通って上士幌町へ

途中、バラバラと高校生が数人乗ってきたが、みんな上士幌高校で降車した

車窓には牧場 牧場 牧場

上士幌町は町が整備されていて
公共の施設が充実しているのが車窓から見て取れた
毎年夏には、大規模なバルーンフェスティバルで賑わう。
今年は50回目のようだ
日本一広い公共育成牧場、ナイタイテラスがある
これから向かう、ぬかびら源泉郷も上士幌町に位置している。

帯広駅から60km 2時間弱
街なかを抜け、大平原を走り、山間へと進む

8:53着 ぬかびら源泉郷 十勝バス営業所前
早速、バス停となりのひがし大雪自然館でぬかびら源泉郷について学ぶ

ひがし大雪に生息する生き物、登山などありがたい情報館
窓の外を見ると、野生のシカや小鳥が見えた
「環境省」ホームページより https://www.env.go.jp/park/daisetsu/guide/view.html

大雪山国立公園は、日本最大の国立公園

大雪山国立公園は道中央部に位置し、北海道最高峰の旭岳(2,291m)を主峰とする大雪火山群を中心に、トムラウシ山から十勝岳連峰、石狩岳連峰などの壮大な山々や、北海道を代表する石狩川と十勝川の源流地域を含む「北海道の屋根」といわれる一帯が国立公園に指定されています。

これらの山岳は標高2,000m前後ですが、緯度が高いため本州の3,000m級に匹敵する高山環境を有しています。広大な高山帯は、エゾオヤマノエンドウやホソバウルップソウなど大雪山固有種をはじめとする高山植物で色鮮やかに彩られ、アイヌの人々に“カムイミンタラ—神々の遊ぶ庭”と称されたほどの美しい景観が登山者を迎えてくれます。また、氷河期の生き残りといわれるナキウサギやウスバキチョウ、然別湖固有種のミヤベイワナなど希少な生態系の宝庫です。

「環境省」ホームページより

そのひがし大雪地域にあるのが、ぬかびら源泉郷
昭和初期には湯治場として栄えていたが
今は温泉街を森に復元しようという取り組みが行われているとのこと。
現在、宿泊施設9軒、飲食店4軒

ぬかびら源泉郷 「上士幌町」ホームページより

自然館のあとは、裏手にある旧国鉄士幌線廃線跡地を歩く

この柏の木立を走り抜けていた 
レールが残されているのはこのあたりだけ
旧糠平駅がダムに沈んだ際に、この地に移設された

旧国鉄士幌線は、1925年開業 1987年廃止
帯広駅から十勝三俣駅までの全長78.3km
切り出した原木そして観光客の運搬に活躍していたが
次第に搬出される木材も底をつき、道路整備により観光もバス等に代行
その役目を終えていった。
かつて終点の十勝三俣には、1,000人を超える集落の生活があった

1953年、電源開発が糠平ダムに着工
糠平駅が人造湖に沈むことになったため、上記場所に移設
糠平湖にタウシュベツ橋を通した

糠平 - 十勝三股間は部分運休の間
線路が草木に埋もれ、レールの間から木が生えるという状況に加え
多数存在しているアーチ橋の劣化が進み
全線廃止後も同糠平 - 十勝三股間は
ほとんどの施設を放置するしかなかったという事情があり
40を超える橋梁が今も残り
登録有形文化財や北海道遺産に指定されている

タウシュベツ川橋梁は風化がすすんでいて
姿を消すのは時間の問題と言われている

鉄道資料館 見学

鉄道資料館 100円
士幌線を走った列車たち SLの車窓からの映像を見ることができる
士幌線の駅は全部で15駅 始点は帯広駅
終点 十勝三俣駅
厳冬期は積雪が1.5m まずは除雪車で雪を散らしてからの運転

鉄道資料館を出て、そのままネイチャートレイル(自然の小道)散策

雪の重さで倒れてしまったのか、倒木が目に付く
この先、行き止まり
これも廃線の橋梁
早春ということもあり、小鳥たちのコーラスがよく聞こえた

ネイチャートレイルから戻ると12:00をまわっていた
4軒の飲食店のうちの1軒「ビストロふうか」さんへ
若いオーナーが最近始めたお店のよう。おしゃれ。

ポン酢ハンバーグ
ありがたいことに、心配な空模様も回復の兆し
街の中心にある 温泉公園 真ん中には「足湯」
公園には、シカの糞がいっぱい 場所によっては足の踏み場もないくらい
冷えた足が温まる 全身浸かりたい
寒かったので、何度も何度も入った!
郵便局の前には「手湯」 ありがたい

前日の帯広は25℃
今日のぬかびら源泉郷は6℃
とにかく寒かった
ひがし大雪自然館に再度行って時間をつぶすも限界

14:40 今夜の宿泊地 ぬかびらユースホステルに
ダメもとでチェックイン
奥様が快く受け入れてくれた

ユースホステルってもっと大規模かと思いきや 普通のお宅のよう

源泉かけ流しのお風呂にも入っていいということで
直行ー!
冷えたカラダに生気が戻る
小さいながらもよく手入れされていて
とにかく気持ちのいい温泉だった

部屋に戻り、早々に布団を敷いて潜り込む
15:40 まだ辺りは明るい

窓から見た ユースホステル前の道

なんと、布団の中から窓の外の針葉樹が見えた

これはちょっと起き上がって撮った写真だが
この木の先の方が、寝転がっても見える

今までの北海道旅行で、こんなに自然の中の宿泊があっただろうか
本当ならテレビの北海道放送を見ながら昼寝するところを
ぬかびらの針葉樹をみながら
物音ひとつしない静かな街のホテルで
贅沢な眠りについた

街全体が、どこへ行っても
ゴールデンウイークとは思えない静けさだった

昼寝から目覚め、お腹を空かすために夕食まで散策
せまい温泉街なので、昼間と同じところを歩く

もうシカを見ても驚かなくなった
足湯に浸かっているときにも、公園内に数頭いたし。

18:30 ユースホステルの夕食
ユースホステルは、相部屋と個室があり、私は個室一人使い
ほかに相部屋の男性3人と家族連れが2組いた
みんなで揃って食べる夕食
なんだかあったかくって、いい

鮭の味噌焼き、骨付きチキン、山芋、なすと行者にんにくの炒め物、青菜、お新香
そして食後に キウイのジェラート

お昼のハンバーグがお腹に残っていて
夕食は全然食べられないかと困っていたが
素朴なメニューがおいしくて、まさかの完食
味噌あじは、少し味が濃かったが、口コミ通りのおいしい食事だった

みんながデザートを食べているときに
オーナーからぬかびら源泉郷観光案内があった

宿泊先を悩みに悩んで決めたけど
ユースホステルにしてよかった

寒さから、なんとなく体調不良と思っていたが
夕食と温泉で元気になった!

食後ふたたび、温泉風呂へ

眠りにつくのが、もったいない
ぬかびら源泉郷の夜

明日は、早朝タウシュベツ川橋梁ツアー

次回はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?