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恐怖でしかなかった国語の時間

今だったら完全にOUT。
パワハラ。
体罰。

今から40年超も昔のことだから・・・

中学1年次の国語

とにかく刺激的だった

助詞、助動詞・・・
文学史、文学作品の冒頭・・・
四字熟語、ことわざ・・・

いろいろなものを暗記させられた

もちろん、暗記は宿題で
授業は発表の場
一人ひとり順番に立たされ
先生の指示により
覚えてきたものをアウトプットする

例えば
先生 「はい、格助詞!」
生徒 「が の を に へ と から より で や」
先生 「次は、副助詞!」
生徒 「は も こそ さえ でも・・・」

先生 「枕草子 春の段」
生徒 「春はあけぼの ようよう白くなりゆく 山際・・・」

先生 「『金閣寺』の著者は!」
生徒 「三島由紀夫」
先生 「蜻蛉日記!」
生徒 「藤原・・・」

というテンポである

回答に詰まったり、答えられなかったりすると
笑みを浮かべながら「どーした、どーした?」
と言って頬をひっぱる。
泣き出す子もいたが
容赦はなかった

国語の時間は恐怖だった

「登場人物の心情を読み取ろう」

みんな怖いに決まってた

でも
おかしなことに、その後の人生
先生に感謝する場面ばかりだった

国語の試験は、半ば、水もの
その時の出題により得点は安定しない
そんな中で
文学史やことわざで
確実に点が取れた

諳んじた文学作品の一節は
時に風情を楽しむ”彩り”になっていた

#忘れられない先生

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