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3つの名店

都内の自家焙煎珈琲店で珈琲豆を購入していた当時、美味しいコーヒーの共通点みたいなのがあって探す際のポイントにしていた。

いくつか挙げるとすれば
・3キロ以上の焙煎機。
小型がダメというわけではないが、大きいほどクリーンなコーヒー。

・煎りむらがない色が揃った焙煎豆。
大きさや色など見てきれいに揃っている。

・珈琲豆の表示方法。
「ブラジル」「コロンビア」だけではなく地域や農園、焙煎度合いなど表示。説明がどこかにあればOK。

・喫茶があるか試飲ができる。
喫茶があって豆販売をしているというよりも、喫茶もやってるという感じ。だから試飲だけというのもある。

そして大きな共通点として系統みたいな珈琲屋にあたることが多い。

系統というのは同じ師をもったり、同じ考えのもとグループとして活動している珈琲店。

フランチャイズとか支店とかではなく仲間に近い。

主に有名な所としてバッハコーヒー、堀口珈琲、丸山珈琲がある。

どの店も共通していることも多くスペシャルティコーヒーの普及に大変貢献してるお店といえよう。

3つがどんなお店かはおいといて、系列の見分け方みたいなものがあります。

【バッハ系】
・ハンドピックの重要性を主張しているので欠点豆のサンプルが目に付くところに置いている。
・瓶に入った焙煎豆を棚にディスプレイ。
・抽出器具は三洋産業のバッハオリジナル。
・焙煎機は目立つところに。
・店主、スタッフの身だしなみは比較的きちっとしています。

【堀口系】
・焙煎豆はショーケースに入っている。
・ドリッパーはコーノの円錐ドリッパー。
・焙煎機は店内見えるところに。
・スタッフは比較的カジュアル。

【丸山系】
・珈琲豆はパックされたサンプル。
・抽出方法はフレンチプレス。
・珈琲豆の情報は多め。

あくまでもポイントで違う場合もある。

どこもグループなので強制しているわけじゃない。

ただ同じ考えでやっているということは、おのずと近い店づくりになるのだろう。

だんだん分かってくるとお店に入った瞬間にすぐわかる。

もっとも生豆の共同買付をしてたりするので珈琲豆の販売リストでもわかったりする。

それが嫌だとかじゃなく、むしろ安心する。

そしてどの系列でもなく美味しかったりすると、それはそれで驚くのだ。

なぜ美味しいのか?

なぜそのスタイルなのか?

それぞれ考えが違って疑問に思ったり、共感したり。

近年はそれが無くなりつつあって独創的なお店も増えてきている。

どこかで修行しなくては知識も技術も持てなかったが、今はセミナーやインターネットで簡単に知ることもできる時代。

私の時代は修行が不可欠ですが今は自由ですね。

別に系統で縛られることではなく、大事なのは珈琲の良さや考えをいかに反映させるか。

先ほどの3系統も今や古いと言われそうですが、安心感というか安定感は抜群だと今でも思います。



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