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言いたいことを音楽に乗せるということ

この映画の中で、主人公・成瀬順がふれあい交流会の劇を通じて成瀬順が自分の言いたいこと、自分の過去や不安、家族に対する不満など自身の抱える心の声を物語と音楽に乗せて真っ直ぐに伝えようとする彼女の姿に人々が持つ葛藤、苦しさや喜びが重なってくる気がする。

でも、音楽に乗せることで気恥ずかしいとか格好悪いといったものを取っ払って1つの作品として自分たちの想いを伝えられるということがとても伝わってきた作品だと思う。

ミュージシャンと彼らの音楽に

ミュージシャンが奏でる音楽も同じようなことが言えるのではないかと思うきっかけになりました。私はMr.ChildrenやBUMP OF CHICKENの音楽をよく聞きます。私は彼らの作る独特のリズム感や雰囲気が好きで良く聞いていますが、改めて歌詞や歌い方などを意識してみると、彼らの音楽のなかにも普段なら気恥ずかしかったり格好悪くて言えないような事が存在しているんです。

何気なく聴いている音楽の中にも彼らの心の中にある彼らの言いたいことが、気恥ずかしかったり格好悪いと感じてしまったりしたことが、存在している。彼らは、そういうことを上手く音楽に乗せて音楽を聴いてくれる多くの人に伝えているんだと、そう感じました。そして、これは音楽や劇だけじゃなく全ての作品やアーティストがそうなんだと思います。そうやって考えると、作品に対する見方が変わってきますね。

最後に

言いたいことを音楽に乗せることは格好悪いと思ってることや気恥ずかしいと感じてしまうことも自然と伝えることができる方法の1つです。それは、音楽にだけ言えることではなく全ての作品に言えることでもあります。これから曲を作るときや演奏するときは、そういったものを自然と表せるように表現していけたらなと思います。

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