見出し画像

沖縄県民がオリオンビール買収を語る#7

県内ではまぁまぁ話題になっております。
とはいっても、県内マスコミが少し取り上げているというレベルですが。

なぜなら、ほとんどの人はオリオンビールの株を持っていないので、直接の関係はないからです。

ただ、オリオンビールが地元自慢のビールであるのは事実でありまして。
結婚式だろうが何かのお祝いだろうが、ある程度の規模の宴席ではビールを飲むならオリオンというのは暗黙の了解です。

それは、沖縄の人は沖縄のものが好きという気質があるからだと思います。
もし、オリオンビールが県外海外資本の会社になってしまったら、このまま地元に愛され続けるのでしょうか。

アサヒビールとの業務提携でも

2003年のアサヒビールとの業務提携の時も株主総会では荒れたと聞いたことがあります。当時は私もまだ高校生ぐらいだったので、あまり報道内容の記憶まではありませんが。

身近な大人たちも「またないちゃーが沖縄のもの使って金儲けしようとして」という雰囲気だった気がします。(私の周りだけかも)

買収の真実

それっぽいタイトルを書いておきながら、本当の事はわかりません。
ただ、事の発端は、一部の株主が株主配当金の少なさから外部への売却を持ち掛けたという噂も聞きました。

オリオンビールの株は72万株(Wikipedia)で、創業者一族の保有が16%だとして約115,000株。1株あたり79,200円なら約90億円の売却益となる計算です。

もし、本当に創業者一族の売却持ちかけがきっかけなのだとしたら、非難されるべきは経営陣でなくこの株主たちです。(あくまで噂が本当ならですが)

野村ホールディングスとカーライルグループは、ファンドです。
儲かる見込みがあるから投資するし、投資以上の金額で買ってくれる人がいれば売る、それだけです。資本主義社会でそれが悪いことだとは全く思いません。

ですが、独特なゆるーい、守り合う沖縄文化というのもそれはそれで面白いものです。
お金の価値がわかっていないだけかもしれませんが、お金に執着しないところが沖縄の強みでもあります。

外部の立場でありながら、自力で地元資本で世界を代表する企業になってほしかったなーという気持ちはうちなーんちゅとして無きにしも非ずです。

それでいてこそ、いち商品が文化にまで昇華するのだろうし、海外に輸出した時のブランドイメージも高まるのではないでしょうか。

海外に販路拡大って良いことなの?

モノがありふれたこの時代、ただ商品販路を広げるだけではあまり成功には結びつかない気がします。

暑い沖縄で飲む、爽やかな軽めの口当たりのオリオンビールだからこそ美味しさを感じるのでないでしょうか。
沖縄を知らない外国人がわざわざオリオンビールを選びますでしょうか。

せめて、ブランドイメージを高める方向に今回の買収が動くことを、うちなーんちゅとしては期待します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?