本当に集中している状態というのは、顕在的に意識していない状態 #44
冒頭は、またビリヤードネタです。
「集中している」という言葉を聞くと、その瞬間、目の前のことだけに気が向いている、という印象を受けます。
しかし、何かのスポーツの本で読みましたが、スポーツでゾーン(最高に集中している状況)に入っている時というのは、意識がぼんやりとしていて、周りの状況まで正確に見えている状態だそうです。
言葉で表現するのは難しいですが、私もビリヤードをしているとたまーにこれがゾーンなのかなと思った経験はあります。
ゾーンに入っているときは、意外と周りの状況が見えます。
あそこに座ってる子可愛いなとか、ここのインテリアはセンスがいいなとか。
このようなことを頭の中で、言語化しているわけではないのですが、テーブル以外の状況にも冷静に見ることができます。
本当に緊張して、どうしても結果を出したい時は、どんどん視野が狭くなります。そして、ボールだけが視野に残った状態でキューを振ります。
ややこしいことに、ここまで集中力を高めた時も結果は出ます。
でも、この時は周りの状況が全く見えません。
声をかけられても気付かないかもしれません。
これはゾーンとは違い、意識的に練習で入り込むことができます。
純粋に楽しんでいる状態
書けば書くほど、言葉にすることが難しいですね(笑)
ビリヤードでいえば、「球を入れる」ことだけに集中しているのではなく、「ビリヤードをやっている今を楽しむ」ことができていることがゾーンなのだと思っています。
歩くスピード、息の深さ、空気感、全てが気持ちよく感じますし、身体がイメージ通りに動きます。
多少のミスをしても、ポジティブにとらえることができ、後に引きずりません。
仕事でも一緒
本題に戻しますが、集中しようと思って集中しても苦しくなります。
その結果、失敗なんてしようものなら頭から火を噴きそうになります。
本当に集中しきっている時というのは、視野も広く、一つの事に執着しすぎず、ミスも許容できてしまうくらい、落ち着いて見える時です。
スポーツは、一瞬一瞬の動きが全てですが、プレゼンや営業でも同じかもしれません。
「絶対にこの客に売ってやる」と意気込んでも、自分勝手な言動になりがちで、なかなか結果がついてきません。
目先の利益を得るため、売り込み手法を駆使して、無理矢理クロージングに持っていくことでも多少の結果は出るでしょう。
でも、これはスポーツでいうアマチュアに毛が生えたような二流選手です。
本当のトップ選手とは、その行為以外のことも視野に入れ、それをやっている時間自体を純粋に楽しんでいる人だけがなれるものだと思います。
何事も楽しむこと、そして楽しみ続けるために、技術を向上させることを意識して取り組んでいきたいものです。
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