手の中の端末に

雨粒がひとつ

落ちて初めて

今の天気に気づく

立ち止まってからどのくらい経ったのか

そんなことどうでもいいくらい

自分の心を誤魔化すことで精一杯

並ぶ無機質な文字列は

僕の反応を見ているようだった

「そんなはずない」と信じたくて

頑張ってポジティブに受け取ったけど

それは信頼関係を築けていない証だね

そう気づけるのはもう少しあと

僕の頬が引き攣る

うまく笑えない

君の瞳も

温度を失っていった

違和感に気づいてないふりなんてもう

できないのにそれでも僕は

真正面からぶつかる覚悟もまだできない

疑うよりも信じたい

よく聞くくせになんて難しいんだ

でも  「そんなはずない」と信じたくて

頑張ってポジティブに受け取ったら

それは信頼関係を築けていない証だね

君はもう気づいているの

疑うよりも信じたい

よく聞くくせになんて難しいんだ

でも  「そんなはずない」と信じたくて

頑張ってポジティブに受け取ったら

それは信頼関係を築けていない証だね

今なら少しわかる気がする