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【ニューヨークで学んだこと】忙しいとか、思い込みです。

私はNYに留学していた。といっても1〜2ヶ月の思い出づくりの語学留学ではない。高校を卒業してから日本の大学にはいかず、アメリカの学校へ行った。アメリカには約5年ほど滞在し、今は日本で働いている。

アメリカでは主にニューヨークにいた。学業だけではどうしてももったいなく、NPO活動やイベントの手伝いなどいろいろ経験をさせてもらった。そんな中でそんな中で今回はニューヨークで学んだことを紹介する。


ニューヨークの人達
ニューヨークの人達はとにかく歩くのが早い。その影響なのか街全体のスピードも早い気がする。そして他の州に比べ、ニューヨークの人達は早口で話す。さらに仕事に加えプライベートを複数持っている。ダンス教室、ヨガ、お酒、音楽などなど多岐に渡る。

とにかくニューヨーカーは忙しいと思われがちだ。実際24時間の多くは何かをすることに使っている。ただ、彼らは自分を忙しいとは思っていない。好きなことをやっているために時間に追われているわけではないのだ。そのため、土日に急に誘っても来てくれる場合が多い。

私はそんな環境に慣れて、そういうものだと思っていた。
が、逆に日本である。

先に断っておくが私は決してアメリカ万歳、日本ダメとは決して思っていない。アメリカは日本に見習うことも多い。あくまで私が考えたこと、実体験を書いていく。

日本人の口癖
忙しいは非常に便利な言葉だ。よく聞く。私も「今、忙しいからちょっと無理」みたいな話をされたことがある。あなたは使ったことがあるだろうか?

非常に一部でのことだと思うが、忙しい=かっこいいと感じる人がいるらしい。数年前、漫画家の地獄のミサワ先生の「実質1時間しか寝てないからつれーわ!」なんて作品がバズったのも日本人のあるあるに刺さったからだと思う。

昔の日本人の「24時間は働けますか?」「風邪でもどうしても休めないあなたに」といった労働ファーストのイメージをまだどこかで引きずっているのだろうか。時代は変わり、正直、忙しいはかっこよくない。

私がそう思う理由は2つだ。
・忙しいという人は、時間管理ができない人と思われる
・忙しいという人は、優先順位がつけられない人と思われる
・忙しいという人は、自分の人生を生きていない

忙しいというのは主観であり、同時に抽象的な言葉なので、あまり相手には伝わりづらく、時には人間関係に影響さえ及ぼす。なので、可能な限り使わず、可能な限り具体的な内容を話したほうが良い。

仕事が忙しい
日本に戻ってきてから、みんな本当に忙しそうでもある。仕事で残業(ときにサービス残業!)をしても全然仕事が片付かないなんて、ドラマでもよくある話だ。

ただ日本人の生産性は先進国の中ではランクが低い。忙しくて生産性がないなんて本当に困ったものだ。

ニューヨークをはじめアメリカでは、マネージャーが仕事を割り振り、担当者は自分の仕事の範囲を担当し、終わったら帰宅というのが一般的であるが、日本では、総合職という名のなんでも屋が大半を占めており、仕事の範囲などなく、基本は営業や企画、ときにマーケティングまで行う。

こういった働き方の違いも、忙しいという文化を作ってしまっているのかもしれない。

最後に
忙しいと言葉にすることは、本当によくない。忙しい理由を見直し、整理し、忙しい自分とはおさらばするのが正解だ。忙しい=充実しているではない。忙しいと感じるときそれは、自分ではなく、人のために生きている。仕事でもプライベートでも。

自分の人生で、よりよい選択肢を得ていくため本当に必要なことを取捨選択し、忙しいを卒業しよう。


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