はじめに

　もう2024シーズンも始まる、という矢先に「いまさらなにを！」をと思われるかもしれません。でも、この話題にはどうしても触れておきたくて ”note” を書かせていただきました

　2023シーズンのサガン鳥栖のサッカーは「面白くなかった」という意見が、SNS等の書き込みには圧倒的大多数とは言わないものの、チラホラと出ていたことは個人的に確認をしていました。14位・9勝14敗11分という成績は誰もが【満足のいく結果】ではないことは確かだと思っています。一方でこの成績を「なんだか納得いかねぇ」という感覚で終わりするのではなく、事実ベース（データ）から評価できないかと思ったワケです

何を評価の対象にする？

　これは非常にむずかしい問題です。だって、人が面白いか、面白くないかを判断するのは『感情・感覚』であり、人間って圧倒的に『感情・感覚』の支配下におかれますから、まちがいなく（笑）。勝てば最高に面白いし、負ければ最高に面白くない。これが、基準ですからね

　なので客観的に面白いか、面白くないかを評価することができないと、「それってあなたの感情ですよね？」で終わってしまいます。そこで、データを活用して、数値で検証してみることは、有効なのかなと普段から思っているところがあります（意味不明な解析データを、しょうこりもなくSNSで巻き散らかすでない！とのお叱りは別途、受け付けることにします）

　今回は海外のスポーツデータベースサイト、” Sofascore " より J  League（J1）の各クラブのデータが項目別にランキング化されているものを利用して、独自にスコア化して評価してみました

https://www.sofascore.com/tournament/football/japan/j1-league/196

評価方法（スコア化）

　次に評価方法です。全部で評価項目が２２ありました。すべては紹介しませんが、たとえば、シーズンでの「得点数」や「ビックチャンス数」、「ロングパス成功数」などがあります。中には「イエローカード数」や「レッドカード数」など多いと良くない評価項目も存在してます。このように悪い評価に関しては、少ない方が「良い」と評価し順位を入れ替えてあります

　それら各項目での順位について、１位（＋３点）、２位（＋２点）、３位（＋１点）とし、逆に１６位（ー１点）、１７位（ー２点）、１８位（ー３点）とします。その他の順位は０点です

結論と分析（個人的見解）

　その結果、上位は１位：サンフレッチェ広島（１９点）、２位：浦和レッズ（１８点）、３位：ヴィセル神戸（１４点）となりました。下位は１６位：FC東京とアビスパ福岡（ー７点）、１７位：横浜FC（ー１１点）、１８位：サガン鳥栖（ー１６点）となりました

　あくまでも２２項目の各順位をスコア化しただけの分析になるため、正当な評価であるとは断言を避けますが、作為なく数値化した結果であることは事実です
　
　しかも、各項目には「勝ち負け」の評価はまったく加味していません。それにもかかわらず、上位成績との相関性はかなり高くなっていることは興味深いところです（横浜Fマリノスはスコア化では４位）。一方で、下位成績との相関性はそこまで高くなかったですが、「ない」とも断定できないところはあります（横浜FCはスコア化では１７位）

　スコア化で１８位（ー１６点）のサガン鳥栖の実際の成績は１４位でしたが、各項目で下位の成績が比較的多く、スコア評価がJ１クラブの中では一番低くなってしまっています。それだけ、エンターテインメント的な『見せ場』をつくれていなかったということが、このスコア評価に表れているとも言えます

さいごに

　今回は、あるWebデータベースをつかって数値をスコア化し極力、客観的なエンターテインメント的な「面白さ」について評価をしてみました。

　データベースを作為的にWebから選んでいるんだろ？との突込みがあるかもしれませんが、この結果については、誰が測定しても同じになります。強いてあげれば「スコアの加点数・減点数」がそれに該当しますかね。でも、これ点数差を１点とすることで、作為的な差がなるべく出ないように工夫をしたポイントでもあります（その他、突っ込む余地がありましたらコメントいただけると、幸いです）

　2023シーズンの鳥栖について、個人的な感想を言えば、ぶっちゃけ「面白くなかった」です。それが、今回のスコア評価でその裏付けができたので、十分満足しています。でもこれに関しては、他人の意見はまったく除外視していますので、悪しからず（笑）

p.s.　
　なお、今回の全データ画像は、私の ”Ｘ" の方で公開予定ですので、お待ちください。