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【Supplementary version】ちょっとどうしたのよ、サガン鳥栖 ~2023シーズン下位チームの明暗~

はじめに

 前回、お話しした内容の背景データなどを本文と一緒に提示しておこうかとも迷ったのですが、私もあまり文章を書くのが得意ではなく、文字数が多くなると誤字・脱字のリスクも高くなるので断念しました

 そこで改めて、こちらで提示しておきます。「背景などいらぬわ、こわっぱが!」とおっしゃる方は、すっ飛ばしていただいて構いません


過去18試合のデータについて

 こちらは下記のデータベースサイトから勝敗、得点、失点などを抽出して集計しています。なお、ガンバ大阪は対戦相手の ACL の日程の影響から 17 試合で集計しています。余談ですが、天皇杯やWEリーグのデータも収められています

https://footystats.org/jp/japan/j1-league

 で、こちらの集計データを示したのが下の表になります。こちらはパワーポイントを使えば、もう「ちょちょいのチョイ!」で作れますね(笑)

昨年7/15・16から今年3/16・17まで18試合の成績(昨年下位の7チーム)

平均勝点について

 平均勝点に関しては、ある程度サッカーをかじっている方であればご存じかもしれませんが、Jリーグだけでなく世界の様々なリーグにおいても一試合の平均勝点が、2.00 を超えれば優勝ライン、1.00 以上が残留ラインだと言われています。知る人ぞ知る ”ノーミルク佐藤大先生” の記事にも書かれていますのでご参照ください

 参考までに2021シーズンの順位表を下に貼っておきます。20 チームで戦ったこの年の成績をみると、勝点 2.00 以上は川崎フロンターレと横浜F. マリノスの 2 チーム。川崎は4試合を残して優勝を決めていましたが、この時の平均勝点は 2.42 でした。2位の横浜F. マリノスは、年が違えば十分に優勝も狙える 2.08 となっていました(前年、横浜F. マリノスは平均勝点 2.06 で優勝しています) 

2021シーズン J1リーグ順位表
@Footy Statsより

 一方で、降格した 4 チームは平均勝点が 1.00 を下回っています。ギリギリで残留した湘南ベルマーレが 0.97、柏レイソルが 1.08 ですので、1.00 以上であれば残留がほぼ確定するといえます。この前年はサガン鳥栖も残留争いに巻き込まれていますが、最終的に平均勝点は 1.06 で湘南ベルマーレと同じとなり、「得失点差」でプレーオフを免れたことは記憶している方も多いかと思います

平均得点と平均失点

  こちらはまた別に解析しようと思っているので、詳細はその時に。単純に言えば、一試合で取れる得点と失点ということになります。平均得点が平均失点を上回っていれば勝利の確立は上がりますし、下回れば勝利する確率は下がります。この差が 0 に近ければ引き分けの試合が増えるのではないかという予想ができます。得失点に関しては下記のブログが興味深いです

 この方、Jリーグの勝敗確率計算機なるものを公開していますので、紹介しておきます(笑)

さいごに(辛辣になるので要注意)

 現在、サガン鳥栖は 1 勝 3 敗ですので、このままの調子で 38 試合消化すると仮定すれば、9 勝 27 敗(合計 36 試合)。リーグ戦は全 38 試合ですので、残り 2 試合は引き分けとします。また、2021シーズンでもっとも引き分けが少なかったチームでも最低 5 分けしていますので、9 勝のうち の3 勝は引き分けとなる可能性が高いです。となると最終的に 6 勝 27 敗 5 分けとなり、平均勝点が 0.61 となりますのでほぼ降格は決定的です。

 そこで、前回の「追伸」で話をした2つの課題 

  1. 「シーズン後半で成績が伸び悩む案件」

  2. 「サガン鳥栖が連勝できない案件」

については、どうしても解決をしないと現実的には厳しい訳です。もちろん、怪我人が帰ってくればチームの調子が上向くという可能性はあります。でも、ないことを前提にして勝点を増やすための施策を早急にしないと、手遅れになりはしないかと危惧しています

ではまた

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