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シナリオ//EXTREAMERS2.5 ウォーターワールド

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プロローグ#7 研究所の分厚い窓でもきこえてくる台風の風

ナレーション(レオナ)

「セイヤは台風の種を見ていた、岬になってしまったアキレス研究所のはずれから、前の世界ならその先にはフジサワ=シティ、そしてその先にセイヤの住む町が見えるはずだった、しかしこっちの世界はその辺りはまるですっぽり海原になっている。セイヤは雨をよけて大きな木の陰で嵐の生まれる海を何時間も眺めていた。〈 パパ、ママ、シュウヘイにいさん、ヨウスケにいさん、元気ですか? オレさ早く会いたいよ、みんなに、〉ーーー子供たちはみんな自分たちなりにがんばっていた。しかし元の世界に戻る手だてがまだ見つからない今、学校が夏休みになってからというものぎりぎりのところでふみとどまっていた。」

「夏休みに入ったとたんに湘南島は、厚く重い黒い雲に覆われた。この時期、赤道に近い日本周辺海域は熱帯性低気圧を発生する。
雨音で目を覚ます、一日がどんよりしてくる。」
岬、台風、大きな木の下で雨風をよけながらセイヤがつぶやくように海の歌を歌っている。
♪〜
ナレーション(レオナ) 「僕たちはいまパラレルワールドにいる。帰る方法はまだ見つからない」
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SE/瞬足C.I シャキーン!
テーマソング(ヤワラカナミライ)
 ナレーション(アキレス博士)
 「EXTREAMERSとは、アキレス瞬足計画のために全国から集められた小学生テストパイロットたちの総称である。三人一組、スリーマン=セルのチームになって、新しい瞬足のデータをサンプリングするために巨大なバーチャルフィールドマシンの中を走り、飛び、助け合い、駆け抜けてゆく。柔らかな未来に向かって、」
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タイトルコール(ナノ)
「瞬足/EXTREAMERS2.5/ウォーターワールド/powerd by アキレス/瞬足」
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ストーリー#7/EXTREAMERS 2.5/ ウォーターワールド
全員「ナノさーん!アキレス博士ー!ゼロポイントに着きましたー!聞こえますかー!」
沈黙(どこかで水のしずくがきこえる)
ダイ「返事ないなー!」
ゆい「ごはん食べにいっちゃったのかな、、、」
あおい「なわけないでしょ!もういっかい呼びましょ!」
全員「ナノさーん!アキレス博士ー!(ゼロポイントに着きましたー!聞こえますかー!)」
ナレーション(レオナ)
 「いつもなら、ナノさんのはーい!動くなー!の元気な声がかえってくるゼロポイント、
何かが違う、ランダムマトリックスボールは赤く光っている、つまり特異点、ここはいつものゼロポイントとは違うことを示している」
レオナ「そうだ!」
みんな「なに?レオナ」
ナレーション(レオナ)
 「僕は、デイパックのなかからプラスチックのカードを取り出した、そこには〈非常時の場合のI.N.A.N.N.A.へのアクセス手順〉が書かれてあったはずだ」
ダイ「なんだー?それ、レオナだけ持ってんのか?」
レオナ「みんなももらったはずですよー(笑)」
まどか「あー、それねーまどか、もってこなかった、、」
レオナ「さあ、みんなまず瞬足をきっちり履いてください!でないとI.N.A.N.N.A.が認識しないって書いてあります。」
全員「はーい!」
ナレーション(レオナ)
 「いくつかの手順に従って僕たちはゼロポイントのマークの中もういちど立った」
レオナ「さあ、次は音声認識です、せーの!」
全員「I.N.A.N.N.A.!」
VFMが身震いする、かすかに何かが動き始めた、I.N.A.N.N.A.のキラキラした光る音。
全員「わ!うごいた!」
女の子「わぁ、きれいなひとー!」
ナレーション(レオナ)
 「僕たちの目の前にきれいな女の人が現れた、まるでモナリザのような黒い衣を着た立体画像のI.N.A.N.N.A.、どことなくナノさんに似ていた。僕たちはI.N.A.N.N.A.のあとについてバーチャルフィールドマシンの裏側に入りコントロールルームにつながる通路の途中にでた」

全員「わー!帰ってきたー!おなかすいたー!わたしもー!シャワー浴びてー!俺もうヘトヘト、、イナンナさんありがとうー!」
ほっとした子供たち、少し元気が戻る。廊下を元気に歩き出す、だんだん速くなる!
ゆい「たっだいまー!」
全員「帰った来たぜー!おなかすいたー!シャワーあびるー!ナノさー、」

あおい「ナノさん、、、」
まどか「アキレスはかせ、、?」
セイヤ「みんな止まれ!」
ダイ「うおっぷ!?」

ナレーション(レオナ)
 「コントロールルームには、ナノさんがいる、アキレス博士がいる。でも、なんか変だ。
僕らとは違う方向に振り返ったままのナノさんが凍りついたように動かない、アキレス博士、そしてコントロールルームのすべてのものが、、、」

ゆい「うそー!」

ナレーション(レオナ)
 「 女の子たちがナノさんの振り向いた先を見ている。いままさに駆け出そうとするゆいが、もうひとりのゆいがいる。そしてフリーズしたモニターのむこうに、つまりここから見るバーチャルマシンの中で、何か話しているまま動かないもうひとりのあおいとまどか」

ゆい「あれ〜?なにこれ?もうひとりのわたしったらキャップかぶってるよー!」
レオナ「時間が止まっている、、、」
まどか「だめー!だめー!」
セイヤ「もどろう!」
ダイ「 あおい!ゆい!走れー!早く!!」
あおい「え?あ!ゆい!行こう!」
全員「走れー!」
あおい「どうしたの?なんなのあれ? ゆいー!ついてきてるー?」
ゆい「いるよー!先頭だよー!」

ナレーション(レオナ)
 「なにかここにいてはいけない嫌な感じ、僕らはいま来た非常用通路を走って戻る。
理由はわからない、だけどあそこにあのままいてはいけない。僕はポケットからランダムマトリックスボールを取り出した、忘れていた、、、ランダムマトリックスボールは真っ赤に激しく点滅していた。非常用ゲートから再びバーチャルフィールドマシンへ、さあどうしよう? 僕たちはゼロポイントにもういちど立った」

全員「はあはあはあ、、、」
ナノさん「はーい!みんなおっかえりー!ジャックアウトモードに入るからねー!動くなよー!」
全員「えーーーーっ?!ナノさーん???」

VFMが大きく動き子供たちを回収する。
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ナノさんと子供たちのハイテンションの声
全員「ただいまー!おなかすいた!つかれましたー!もうへとへとだよー!」
アキレス博士「おかえり!」
ナノさん「みんなお帰りー!まあ!どうしたの?ずぶぬれじゃないー!」
ゆい「あのねあのね!人魚がいて、ちっちゃいかわいい人魚、たすけたのー!」
アキレス博士「ほー!人魚が?」
ナノさん「シャワーが先ね、着替はあるわ、女の子たちからでいいわねー!そしたら温かいものたべようね!ね?」
レオナ「あ、はい」
セイヤ「はい」
ダイ「はやくしろよー!はらへったー!」
女の子「はーい!」

大きな窓のあるラウンジ、かすかに潮騒が聞こえる。
ナレーション(レオナ)
 「よかった、ナノさんの元気な声を聞いて僕らはほっとした、女子のシャワーを待っている間、僕らは大きな窓のあるラウンジのソファーに座った。ダイは瞬間寝息をたてている、セイヤは窓からのまるで真夏のような日差しの空をながめている、僕は正常に戻ったランダムマトリックスボールを取り出してチェックをする、、、」

レオナ「あれ?いま何時だ?」
ナレーション(レオナ)
 「ラウンジの時計は12時57分、ランダムマトリックスボールのクロックは18時03分、僕の時計も18時03分、5時間も遅れてる、、」
レオナ「セイヤ!セイヤの時計いま何時になってる?、、、、、、、セイヤ?」
ナレーション(レオナ)
 「セイヤは目を見開いたまま窓の外をじっと見つめて何かつぶやいていた、、、」
レオナ「セイヤ、どうしたの、、?」
セイヤ「海が、近いんだ、、、」

のどかな潮騒、、、
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SE/瞬足C.I シャキーン!
テーマソング(シナヤカナグラビティ)
ナレーション(あおい)「あおいです、バーチャルフィールドマシンからやっと戻ってきたー!と思ったら、時間が止まってたり、おかしなことがいっぱい!シャワーから帰ってきたら男子に呼ばれて、なんだかここは違う世界かも知れない、えー?わかんない、パラレルワールドって何よ?
それよりまずはごはんごはん!きゃは!
さあ、EXTREAMERSの冒険はまだまだつづくよ!次回はえー?!ホームシック? 負けない!そんなことで、、 きゃは!   走り抜けちゃえー! おったのしみにー!」
SE/瞬足C.I シャキーン! アキレス

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