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シナリオ//EXTREAMERS2.2 人魚の塔(後編)

ーーーーーーーーーーーーーープロローグ#5

I.N.A.N.N.A(イナンナ)設定用コクーン内
ハッチがしまる、細かな作動音が心地よい特別な場所
I.N.A.N.N.A「声紋、虹彩、静脈パターンをサンプリングします。ゆっくりとお名前をどうぞ」
アキレス博士「テラ、アキレス」
I.N.A.N.N.A「テラ・アキレス博士であることを承認しました」
アキレス博士「過去3時間の状況変数データーをここへ、グラフで、さらに特異点検出」
了解の音と作動音
アキレス博士「何だこの断層は、、」
アキレス博士「 I.N.A.N.N.A、表現系をペルソナに」
I.N.A.N.N.A「パスワードをゆっくりとどうぞ」
アキレス博士「 イナナ、オルド、シミラナ」
了解の音と作動音につづき、リュートのような響き
ナレーション(レオナ)
 「それは、古代シュメール語、 “イナンナは微笑んでいるか?”、 アキレス博士がそう言うと白い衣を纏った美しいコーカサス系の女性の姿が現れた。 バーチャルフィールドマシンの安全プログラム I.N.A.N.N.A のペルソナモードは、数値では読み取れないわずかな変化を表情、仕草、態度、発音、言語などの人間的な状態変化に置き換え評価するための表現モードである」

I.N.A.N.N.A「イナンナは微笑んでいます。アキレス、私を呼びましたか?」
アキレス博士「いつも子供たちをありがとう、イナンナ」
I.N.A.N.N.A「 礼を言うには及びませんわ、アキレス。私は過保護ではありませんか?」
アキレス博士「 君は過保護ではないよ?イナンナ。どうしたのかな?君らしくないね」
アキレス博士「 イナンナ、過去3時間のテストのなかでサブルーチンドグマ占有グラフとヴァーチャルマシン内気圧変化グラフの途中に特異点がある、いったい何があった?」
イナンナは宙をみつめる、そして長い沈黙のあとかわいらしくちいさなあくびをした。
I.N.A.N.N.A「 アキレス、私は夢を見ているのでしょうか?」
アキレス博士「 夢?」
I.N.A.N.N.A「 あなたの言うその2つの時点のわたしの意識は希薄です、そして不連続で論理的ではないのです。もしプログラムのバグなら、おねがいです削除してください。
ごめんなさいアキレス、私はなんだか眠い。
お願いですアキレス、私を寝かせて」
アキレス博士「 また会いにくるよ、イナンナ」

 ナレーション(レオナ)
 「僕たちはいまパラレルワールドにいる。帰る方法はまだ見つからない」
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SE/瞬足C.I シャキーン!
テーマソング(ヤワラカナミライ)
 ナレーション(アキレス博士)
 「EXTREAMERSとは、アキレス瞬足計画のために全国から集められた小学生テスト    パイロットたちの総称である。三人一組、スリーマン=セルのチームになって、新しい瞬足のデータをサンプリングするために巨大なバーチャルフィールドマシンの中を走り、飛び、助け合い、駆け抜けてゆく。柔らかな未来に向かって、」
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タイトルコール(ナノ)
「瞬足/EXTREAMERS2.2/人魚の塔(後編)/powerd by アキレス/瞬足」
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ストーリー#5/EXTREAMERS 2.2/人魚の塔(後編)

潮騒、夕暮れの遠浅の浜辺
塔の窓をふさぐ作戦の完成、流れる水しぶき
みんな「よーし!よーし!よーし!できたー!」
ナレーション(レオナ)
 「ゼロポイントに立つ人魚の塔、てっぺんの人魚の玉を海に戻すために僕たちは、3つの窓を持ち物でふさいだ、モノホイールジャイロボード、セイヤのロングボード、みんなの瞬足を男子のウエアでくるんだ塊で窓は塞がった。」
ダイ「俺たち3人が中に入ったら、扉を閉める。中から開けろーって言うから、かんぬきをキックで開ける、あぶないから気をつけてな、あの水が弱くなったらはじめるよ」

歩き出す3人
あおい「まって、私も中に入る」
まどか、ゆい「あおいちゃん!」
ダイ 「え?!」
あおい「3人が窓を開けている間、人魚の玉を支える人がいるでしょ?」
レオナ「そうですね、、」
ダイ 「だいじょぶだよーなんとかするから」
あおい「だーめ!ゆい!まどか!よろしくね!さー行くわよー!」
セイヤ「くくく、、」
ダイ 「もう!なんだあいつ!おもしれーやつだな!」
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ゆい 「しめまーす!」
まどか「よっしょ!」
重い木の扉が締まり、かんぬきがかけられる。
ゆい 「あー、なんだか楽しそうねー!」
まどか「そーお?まどか泳げないし、こっちでよかったなー」
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ダイ「おおーまっくらだー」
レオナ「あと30で水がくるよ」
セイヤ「暗いの苦手なの?あおいちゃん、いいよつかまって」
あおい「あ、ありがと、、」
ダイ「さきいくぞ、はやく!」
レオナ「気をつけてください」
ナレーション(レオナ)
 「てっぺんはとがったドーム、アーチの形の窓から光が差し込んで人魚の玉を照らしている」
あおい「生きているよね、眠っているのかな、きれいなひと」
レオナ「水くるよ!」
ダイ「つかまれー」
深い底から水があふれてくる。勢いをどんどん増す。
みんな「うきゃー!すっげー!」
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まどか、ゆい、塔のそばでその声を聞いている。
ゆい「ほらー!、楽しそう!」
まどか「ほんとー!たのしそうねー!うふふ」
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セイヤ水位を確かめに階下に
セイヤ「水は、2つ目の窓こえたくらい、半分ぐらいかな、でも、漏れてるからあと3回かも」
あおい、人魚の玉を叩いている。
ダイ「なにしてるの?」
あおい「起きるかな?って思って」
ダイ「レオナ?」
レオナ「ひゃーく! 101,102、、」
セイヤ「水がへってくー」
ダイ「はやくこーい、水こーい!」
あおい「くすっ!」
ダイ「なんだよー!」
あおい「水こーい!はやくこーい!」
ダイ「へんなやつ」
あおい「水こーい!はやくこーい!いっしょにーぃ、、」
あおい、ダイ「水こーい!はやくこーい!」
レオナ「セイヤ!水くるよー!」
セイヤ「わかったー!」
あおい、ダイ「水こーい!はやくこーい!」
セイヤ上がってくる
セイヤ「ふう!漏れてたとこなおしてきた、、」
レオナ「きたー」
深い底から水があふれてくる。勢いをどんどん増す。
みんな「うきゃー!すっげー!ながされるー!」
ーーーーーーーーーーー
まどか、ゆい、塔のそばでその声を聞いている。
ゆい「あははは、楽しそう!」
まどか「ほんとー!たのしそう!」
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2回目の放水で水位は人魚の玉の半分ほどまできている
ダイ「うわっぷ!すっげー水多くねー!」
セイヤ「あおいちゃんはだいじょぶ?」
あおい「わたしはへいき、それより、、」
レオナ「次の放水がくると、この塔は水でいっぱいになってしまう」
ナレーション(レオナ)
 「 計算がくるった、 2回目の放水で水位は人魚の玉の半分ほどまできてしまった。
水の放水量が一定だと思ったのがまちがいだった。」
レオナ「窓を開けるのを早めましょう、まずは1つ目の窓」
セイヤ「行ってくる!」
いっぱい空気を吸ってセイヤはもぐった!
あおい「わたしも!」
あおいが水に入る。
ダイ「なんだー?」
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水の中、
セイヤ塊を取り除こうとするがなかなか上手く行かない
セイヤ「(うわー! すっごい、水圧、、、う、ご、けー、、)」
ナレーション(レオナ)
 「 内側からの水圧で窓をふさいだ塊はそう簡単に外せなかった」
あおい「(あれ?どうしてとれないの、、、あ、そうか、、水圧がかかってるんだ、)」
ナレーション(レオナ)「 それを見てあおいは窓から押し出そうと思った、水圧が味方をして窓は開かれ水が飛び出した」
セイヤ「(やった!)」
あおい「(よし!、、、、え? なにこれ?)」
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セイヤが水から上がる
セイヤ「はあはあ!ありがとう、あおい、、、あれ?」
ナレーション(レオナ)
「水面に顔を出したのはセイヤひとりだった。あおいは水圧で勢いよく放水する窓に流れ込む水流に引き寄せられていた、、」
あおい「(え? なにこれ? 腕が、吸い込まれるよぉ、えー?腕、とれないじゃない、なんで?いやー!)」
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SE/瞬足C.I シャキーン!
テーマソング(シナヤカナグラビティ)
ナレーション(まどか)「まどかです!わたしとゆいちゃんは、外にいたので塔の中がそんなに大変だったなんてぜんぜん知りませんでした。塔の中からきこえる、うわー!とか、きゃー!とか、流されるー!とかを外でききながらなんだか楽しそうねーって笑っていました。
くすっ、ーーー(だって、たのしそうにきこえたんだもの、、 )
さあ、EXTREAMERSの冒険はまだまだつづくよ!次回はウォーターワールド!
えへ!ほんとたいへんねー!」
SE/瞬足C.I シャキーン! アキレス!

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