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九条林檎という奇跡 ~または、バーチャル蠱毒という事象における当時のお気持ちを記録する試み~

以下の文章は、2018年11月23日から12月15日にかけて、筆者が「mstdn.jp」上において記した「オーディション極」に関するトゥートをここに記録し、残す試みである。記録に際し、明らかな誤字を訂正した以外はその当時のままであることを留意いただきたい。証拠として、その一つ目のトゥートへのリンクを掲載する。
https://mstdn.jp/web/statuses/101116317316046323
6月29日追記:Twitterでご指摘いただき、必要な注釈を加えた。

#オーディション極 がヤバイ。というよりも #九条林檎 No.5がヤバイ。
しまった。乗り遅れた感満載だ。#蠱毒 を地で行くオーディションシステムが反響を呼び #バーチャル蠱毒 なるハッシュタグまで拡散を始めた。その中でひときわ異彩を放っているのが、「5人目の九条林檎」。
率直に申し上げて、このソーシャル力の塊のような人材を世に送り出しただけでもこのオーディションの意義はあると断言してもいい。私の立ち位置上これ以上の言及は(ネタバレ防止的な意味合いも含め)避ける。ぜひTwitterでの彼女のふるまいと、このオーディションが持つ本質を理解して震えてほしい。
連日徹夜だったからもう寝るー!

#オーディション極 が本日大団円を迎え、#九条林檎 の名前から「No.5」の名前が消えた。
#うんえいちゃんは赤子なので というハッシュタグまで拡散し迷走した本オーディションの幕切れは、合格した5名以外のメンバーに「公式の転生プロジェクト」を用意する、という結末だった。
九条が「がんばったみんなに!(転生先の「ガワ」が用意されるの)だ」とツイートしていることから、運営事務所であるツインプラネットが英断を下したのだろう。#バーチャル蠱毒 と揶揄され急速に消費された本イベントは、現時点で取り得る限りにおいて最善のエンディングを迎えたと言って差し支えないと思う。

合格した5名以外のメンバー」……正しくは「合格した5名以外の本選出場者」。

それにしても、会期中を通じて #九条林檎 の手腕はお見事というほかなかった。誰よりも一番戦況を見極め、拙い運営のサポートまで行い、あらゆる局面で最善の一手を打ちながら煽りに煽りを重ね、この強烈なまでに毒のある構造を伴ったプロジェクトを軟着陸させたのは、彼女の功績があったからこそだ。
彼女の功績はこれだけではない。他のメンバーの中にもゴロゴロ逸材が転がっていることを明らかにし、それを顕在化することができたのも彼女の手腕の高さが多分に影響している。ユイーン、富次郎などを転生プロジェクトで救済させることに成功した事実は、数多くある最大級の収穫の一つであろう。

ユイーン(結目ユイno.12)はその後「絶対に戻ってきます」とメッセージを残したが、現時点においてAVATAR 2.0転生プロジェクトに参加している形跡は確認できていない。本人のツイッターアカウントは現存し、そのツイートを類推する限り参加はしていないようだが、ここにて断定的記述は避ける。
富次郎(雨ヶ崎笑虹no.12)は「都三代らみょん」として転生、現在も活動中。

ただ、本人も度々話している通り、#オーディション極 の地獄はこれからである。今現在が最大のピークであり、これ以降の凋落をどう乗り切ってビジネスラインに乗せるのかという点において、#バーチャル蠱毒 が内包する負の遺産を無視することはできない、すでに自主的な転生を行った者、地下に潜った者、明確に「反旗」を表明した者が発生している中で、どうこのプロジェクトをコントロールしていくのか、計り知れないほどに困難な手腕が求められる。
ハイブリッド・ティーンエイジャー「九条林檎」にかかるプレッシャーの大きさは想像の仕様がない。だが、僕は期待している。彼女いわく「我はコンテンツの崩壊を三度見てきた」と。歴戦の猛者が戦旗を振りながら最前線で指揮を取るのであれば、「AVATAR 2.0」にまだ勝機はあるのだろう。
僕はこの可能性に賭けたい。彼女には、そう思わせるだけの「凄み」があるのだ。

この件について最後にひとつだけ指摘をしておこう。

#オーディション極 において「中の人はいない!」という批判は失当である。

なぜなら、運営がオーディション開始から一貫して「バーチャルキャラクターの中の人を決めるオーディション」と喧伝しているからだ。気持ちはわかる。が、このオーディションが「中の人」を決めるイベントであると明言されている以上、「中の人」がいる前提の世界線であることはゆるぎようがない。
したがって、最終選考発表時の「中の人決定!」という表記には何の意図もないのだ。我々が思うメタ的な意味付けもなければ皮肉でもない、本当に「中の人を決めた」、それだけのことなのである……。

#うんえいちゃんは赤子なので

>> 転載ここまで

余談

最近の主様は本当にのびのびとされていて、見ていてとっても気持ちがいいです。まだまだ大変な状態だとは思いますが、その様はまるで水を得た魚のようで。

スタート当初に散見されたぎこちない動きはすっかりと消え、今や主様が作り出す動画は、どれもが計算され尽くした小気味よさと絶妙な間で、いつも楽しませてくれます。

まだ「やっぱり自分の目に狂いはなかった!」と断言するには早いかもしれないけど。

いよいよSHOWROOMのトップランカーも獲得し、SHOWROOM切ってのバーチャルキャストの使い手として盤石の地位を築き上げるなど、結果がついてくるようになった主様に、もう一度あの言葉を贈ろうと思います。

断言します。
2019年のキーパーソンは間違いなく、主様です。