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SASAnote vol.10 それぞれが帰るべき場所へ~負けられない大切な半年間のはじまり。

6月14日にJ1大分から育成型期限付き移籍でザスパに加入した坂井大将選手が、19日、チームに合流した。「楽しもうと思った。」という初日の練習を終えた坂井はザスパの印象について、「ハードワークもするし、球際も強くいく。それに、つなぐところもしっかりするチーム。その中で、自分がパイプ役を果たせれば。」と意気込みを語った。

大分の下部出身で、中盤で高い技術を持つ坂井は、早くから年代別の日本代表として活躍した。一方で、トップ昇格した大分や移籍した新潟、ベルギーのクラブでは思うような時間が過ごせなかった。年代別代表も、18年U-21日本代表パラグアイ遠征を最後に召集されていない。

開催中のコパ・アメリカには共に戦った仲間が選出され、プレーする姿があり、「悔しい気持ちがある。這い上がりたい。」と思いを隠さない。

ザスパの立場からすれば、心強い仲間を得たことになる。

布啓一郎監督は、「技術がしっかりしている。中盤の起点として期待したい。」と見立て、中盤で収める力、キック精度、縦パスを配給できる力にも言及するなど、期待値の高さをうかがわせる。

また、強化部も、大分まで出向き、直接交渉。坂井も「クラブの誠意や思いが伝わった。」と、ザスパとしてもJ2復帰のために必要な、「獲りにいった選手」であることがよくわかる。

リーグへの登録がスムーズに進めば、23日の讃岐戦から出場が可能だ。

そして、坂井自身も、鳥取戦、長野戦と2試合をチェックするなど、ザスパの力になろうと積極的だ。15年、16年には、J3も経験していて、「難しいリーグ」と気を引き締めている。

坂井は「僕はサイズがないので頭(頭脳)と技術で勝たないといけない」「カテゴリーは関係ない。今はJ2に昇格したい。」とピッチに立つ準備ができている。

ザスパクサツ群馬も、坂井大将も、ともに苦しい時間を味わった。「J2へ」、「代表へ」それぞれが帰るべき場所へ。負けられない、大切な半年間がスタートした。

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