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鈴鹿アンリミテッドFCのFWエフライン・リンタロウがJFL得点王獲得!「チームメイトのおかげ」

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↑12月5日に開催された『第21回JFL表彰式』で今季の得点王とベストイレブンを受賞。また、JFL通算100試合出場を表彰された鈴鹿FWエフライン・リンタロウとミラ監督。©鈴鹿アンリミテッドFC

「♪~リンタロウ(ヘイ)、リンタロウ(ヘイ)、エフライン・リンタロウ~!」

 TRFの往年の名曲『EZ DO DANCE』のメロディーに乗せた、本人もお気入りのチャントが大阪の地でも何度も響き渡った。

 今季開幕前に「日本の男子サッカー全国リーグ史上初の女性監督」ミラグロス・マルティネス監督の就任で話題を集めた鈴鹿アンリミテッドFCから得点王が誕生した。

 12月1日に開催された第21回日本フットボールリーグ(JFL)の最終節。鈴鹿は敵地でFC大阪と対戦。前節までに16ゴールを挙げて得点ランキングトップに立っていた鈴鹿のFWエフライン・リンタロウはこの日も先発出場。一時は先発を外れる時期もあったが、これで17試合連続の先発出場だった。

エフラインリンタロウの出場記録

 エフライン・リンタロウは相手に先制点を奪われた直後の32分、味方のシュートのこぼれ球に反応。絶妙のポジショニングで同点弾を押し込んだ。83分には自ら奪ったPKを確実に沈めて今季18ゴール目。チームはアディショナルタイムでの失点により引き分けたが、JFL初昇格ながら12位と健闘。自身もキャリア初の得点王に輝いた。

 「自分ひとりでは無理だった」キャリア初の得点王

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 エフライン・リンタロウは中京大中京高校を卒業した2010年、当時J2の柏レイソルに加入。しかし、ドリブル突破などの自分のプレーに対する拘りが強く、プロ入り後は毎年のようにクラブを転々とするキャリアを過ごしていた。

 転機が訪れたのは2015年、当時は東北1部リーグに所属していたラインメール青森(現JFL)に加入した頃だった。「このままではサッカーを続けられないかもしれない」というキャリアの危機を感じて自身のプレースタイルを一新。187cmの長身と得意の左足での華麗なボールタッチを活かし、ポストプレーでチームに貢献できるFWへと変貌を遂げた。

 2017年に鈴鹿へと加入すると、「チームのためにゴールを決めて勝利に貢献する」絶対的エースに成長。対戦相手の特徴を分析しつつ、自身はゴール前でのポジショニングに磨きをかけて得点を量産。今季から指揮を執るミラ監督も、「彼は得点王に値する選手で、年間通してそのレベルをコンスタントに示してくれた」と、評価する。

「(得点王は)ラスト5試合で意識し始めたが、開幕前には獲れるとは思っていなかった。(⑬FW遠藤)純輝は『お前は凄いよ!1人で点取れるよ!』と言ってくれたが、自分ひとりでは無理だった。終盤戦になってチームメイトから、『リンタロウに得点王を獲って欲しい』と、僕がゴールを獲りやすくなるような攻撃を仕掛けて、マークを剥がしてくれた。得点王を獲れたことは嬉しいし自信にもなるけど、みんなのそういう言葉や気持ちの方がもっと嬉しかった。だから、得点王を獲れたのはチームメイトみんなのおかげです」

 ストライカーとして確かな実績を残した彼には、Jリーグも含めた他クラブからのオファーも殺到しているだろうが、12月中には実に15年ぶりとなる母国ブラジルへ帰国するという。しっかりと英気を養い、来る2020年シーズンに臨んでもらいたい!(取材・文・写真・表/新垣 博之)

【12/16 追記・続報】『エフライン・リンタロウ選手 契約更新のお知らせ』

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「お前は凄いよ!1人で点取れるよ!」と言ってくれた⑬遠藤純輝だが、得点王には“異論”があるようだ。

今季17得点目

→前半32分のこぼれ球に反応した今季17得点目。

今季18得点目

→83分、自ら奪ったPKを確実に決めた18得点目。

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◆プロフィール◆
エフライン・リンタロウ 
Efrain Rintaro
鈴鹿アンリミテッドFC
FW 背番号7
1991年7月23日生(28歳)
身長:187cm 体重:80kg
出身地:パラナ州クリチバ(ブラジル)
今季JFL:29試合出場18得点
JFL通算:103試合27得点
【PLAYING CAREER】
2010-2012 柏レイソル
2011 FC岐阜(期限付き)
2012 ブラウブリッツ秋田(期限付き)
2013 FC琉球
2014 ヴィアティン桑名(現・ヴィアティン三重)
2015-2016 ラインメール青森
2017- 鈴鹿アンリミテッドFC

 ちなみに以前に『サカノワ』さんに寄稿したエフライン・リンタロウ選手のインタビュー記事はコチラです↓ご参照ください。

【関連記事】『JFL得点ランク1位エフライン・リンタロウが鈴鹿で覚醒した理由とは?』(サッカー情報サイト「サカノワ」へ)

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