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P21_未来はわからない 丨 『東京彗星』オンラインパンフレット

約2年前、いまいち売れないCMディレクターだった僕の運命は変わりました。正確には、まだ変えようとあがいている最中です。

第2回MOON CINEMA PROJECTで、みなさんのクラウドファンディング投票で優勝し、短編映画『東京彗星』の制作が決まった日。僕は「やっとスタートラインです」と書きました。投票してくださったみなさん、あらためて本当にありがとうございます。

それから2年。まだスタートラインにいるようです。

映画は制作作業が完了したときに、いちど完成のときを迎えます。しかし映画が完成するのは、作品ができたときではありません。

映画が本当にこの世に産声をあげるのは、劇場で、スクリーンで、お客さんに観てもらったときなのです。

いまごろハリウッドマネーで大金持ちになってる予定だったので(本気で)、無理めなローンでマンション買いました。どーせハリウッドマネーで返せるし、と借金もしまくりました。完全にアホですね。奥さんごめんなさい。

しかしどうでしょう、現実は甘くないし、しかし現実は想像より素晴らしい。

大金持ちにはなっていませんが、たくさんの映画祭でたくさんの人に『東京彗星』を観てもらうことができました。たくさんの出会いがありました。ありがたいことに、賞もいただきました。

そして本日、シネマート新宿・スクリーン1という、330席もある大きな劇場で、一日だけですが公開することができます。

2年前に想像してた甘い未来よりも、目の前にある現実の方が、何倍もワクワクします。これはまぎれもない本物だから。

MOON CINEMA PROJECTのみなさん、投票してくれたみなさん、この作品に力を貸してくれたキャスト・スタッフ、友人・家族に感謝します。

2年前に始まったMOON CINEMA PROJECT第2回『東京彗星』の旅は、このあともいろいろ映画祭など観ていただく機会はあると思いますが、本日でいったん"ツアーファイナル"です。

奇しくも僕の創作活動の支えとなっているB'zが30周年ツアーを終えた翌日であり、また稲葉浩志さんの誕生日でもあります。あ、熱い。彼らはツアーファイナルを迎えた瞬間、来年のニューアルバム発売とツアー開催を発表しました。負けてられません。

個人的には来年、34歳になれば映像制作20周年です。

その来年、僕はどうしてるのか。

いまさまざまなところへアプローチしている"長編版『東京彗星』"を撮ってるのか。2020年末、ジェームズ・キャメロンの『アバター2』に予告編をアタッチして、2021年正月に大公開するために、死に物狂いでまた映画つくってるのか。

それとも自己破産してイチから人生たてなおしてるのか。

限りなく後者の可能性の方が高いですが、まぁ未来はわかりませんから。

夢じゃないあれもこれも。その手でドアを開けましょうです。祝福が欲しいのなら底なしのペイン迎えてあげましょう。そして輝くウルトラソ(略

未来はわからないのです。

明日、大地震が来て、死んでしまうかもしれないのです。

来年交通事故で亡くなる何千人かは、
今日いつものように笑って生きているのです。

そういうことを、ハラハラドキドキする物語にのせて、
描いたつもりです。

そんな貴重な今日の一部を、僕にくださいというのは非常に恐ろしいことなのですが。

明日死ぬとしたら、今日僕は言うと思います。

「夢だった映画つくったんで、是非観に来てください!」

①18:50-舞台挨拶付き上映
確定済 278席(残り販売席28)

②20:15-トークショー付上映
確定済 127席(残り販売席197)

おかげさまで1回目の上映は満席間近です。

2回目、まだまだ余裕あります。

もしおもしろかったら、
キャスト・スタッフを賞賛してください。

もしおもしろくなかったら、
僕だけにこっそり教えてください。

それを言われる覚悟をするのが、
"自らが言い出しっぺの作品"を、
世に出すということですから。

よろしければ、今日、新宿で。
800円と30分を、僕にください。

シネマート新宿でお待ちしております。


シネマート新宿での上映は無事終了しました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

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短編映画『東京彗星』はVimeoとU-NEXTにて全編配信中です。



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また映画つくりたいですなぁ。夢の途中です。