情報の価値は脱プロ感で決まる
情報の良し悪しは何で決まると思いますか?
質?量?
SNSが当たり前のツールとして浸透した2017年は情報の評価のされ方も大きく変わりました。
今回は私がデザインの現場で感じた情報の価値の変化を書き留めておきます。
人間の脳は楽な情報が大好物
脳は様々な情報を高度かつ同時に処理できる素晴らしい器官ですが、同時に可能な限り楽な方を選びたがる怠け者でもあります。
そしてこの「楽」は時代や環境によって変化していくものです。
プロ感が重視された2016年
2016年までは価格や機能などのメタ的な情報が網羅的かつ客観的に取得できる事が求められていました。
プロが撮る綺麗な写真にプロが書く正確な文章。それらが執筆者の顔が見えないよう主観を排除した情報が支持されていました。
これは2016年以前は効率良く精度の高い情報を取得することが楽だと人間が感じていたためです。
ユルさが重視される2018年
では、SNSが生活に根付いた現在の人間が感じる楽とは何なのでしょう。
私はゆる〜く感じられることではないかと考えています。
リラクゼーションドリンクやヒュッゲが受け入れられ始めている日本は、もう一昔前のようなエナジードリンクを飲みながらガツガツと情報を獲得する時代ではありません。
効率より余裕が重視され、精度より身の丈に合った情報が価値を持つのです。
「脱プロ感」が情報社会を席巻する
ユルさのポイントは「親近感」を感じられるどうかです。
イメージしやすいように注目を浴びているサービスを交えて解説していきます。
脱プロ感で親近感を
Snapmartは脱プロ感をうまく活用しているサービスです。
Snapmart は自分の撮った写真を誰でもフリマ感覚で販売出来るサービスです。
このサービスの面白い所はプロが撮るような着飾った写真ではなく、素人が撮った気取らないリアルな生活者視点での写真が評価される所です。
プロ感よりも親近感が評価される今までには無かった面白い価値観です。
考えざること山の如しネイティブ
では、なぜ親近感が評価されるのでしょうか?
人間は情報を頭の中で自分事に置き換えてイメージします。
客観的な情報より、自分に近い人間的な情報の方が見た人は自分事脳内変換が楽になります。
そう。
煩わしさを極限まで減らしたい現代人は、極限まで考えることをやめたいのです。
まとめ
人間はどんどん楽な方へ楽な方と流れていきます。
少しでも煩わしさを感じてしまったらユーザーは途端に離れていってしまうでしょう。
時代に乗り遅れないために、ユーザーに最適な「楽な情報」を常々考えていきたいですね。
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