秋八ヶ岳

変わるためにやったことは、続けるために必要なことだった。

今年も、あと残り3ヶ月を迎える10月に入ってしまった。さて、諸々の七転八倒の時期を越え状況が整い、晴れてやるべきことをスタート出来ていることに本当に感謝しかない。そんな中ふと振り返ってみると実は今年に入ってから、これまでやったことのないことを無謀(?)にもいくつかやっている。それは、自分の打たれ弱い精神を強化することと体質改善、体力強化、無駄なものを削ぎ落とす(笑) こと。そう ! 笑われるかもしれないが、今年の2月に始めたのが人生初のボクシング。

ジム

我が店"たにたや"から徒歩1〜2分のところに、ボクシングジムがあり数年前に出来ていたのは知っていて、全く自分には無縁と思い頭中には無いものとしていたその存在に、なぜか思い切って門を叩きに行ったのだ。都度、友人たちからは「ボクササイズ?」とか「キックボクシング?」とか聞かれるのだが、未だにそうなのか、そうじゃ無いのかわからない。明らかにキックでは無いようだ。そのジムにはリングがあり、ミラーがありそう広くは無いが、プロっぽい人も来ているそこそこ真面目なジム。しかし、なんとも言えない緩い空気が流れているところが、私がすでに半年以上も続けられている理由かもしれない。朝の10時から40分から45分くらい、2ラウンドづつシャドーボクシング、サンドバック打ち、ミット打ち、リングに上がって攻撃の練習、そして筋トレ。もうヘトヘトで汗だくだ。

セルフ

劇的に何かが変わったかというと特に目に見えた変化は無いのだが、精神的には強くなったような気がしている。ここに来ているのは男性が圧倒的に多いけど、朝はほとんど会社経営者や役員さんたちらしい。みんな体と共に精神を強く鍛えたいのだろうか。

コールドプレス

先月にはこれも人生初のファスティングをしてみた。食べることが自分を支える全てとも言っていいのに、2日から3日間断食するのだ。ボクシングといい、ファスティングといい、やっぱり自分のM体質には呆れる。絶対続かず1日の半分でギブアップと思いきや、それが全くお腹が空かなくなる・・! これは不思議。ボクシングでベースができているのか、数キロ痩せた。

スープ

人は、結果が出るとだいたい気が緩むか、なんとかキープしようとしてストイックになるか。。私はどうやらキープ、そしてさらに頑張っているというのが実情。良いことではないか ! 料理を生業にしている人で体を常に鍛えているは多くいるけれど、私もその端くれとしてできる限り続けていくつもりだ。

テクストゥーラ

捨てる覚悟

画像6

それから、もう一つ一念発起、積もり積もった悪しきことから目を逸らしてきた自分のだらしない部分に覚悟して対峙したことがある。普通に考えたら当たり前の『自分の住む部屋を掃除する』ということ。ただ、自分の場合尋常じゃないレベルということだけはハッキリと言っておく。独立して5年を迎えるこの間、拠点が自宅と店と二つあると、性格上どちらかに集中する生活になってしまっていた。好きなことをやっているのだからという心の言い訳で、ほとんど自宅は帰って眠る、そしてヤカン1つという全く自炊などしない環境になってしまっていた。

myスペース

部屋の約1/3が会社の照明事業の部材や在庫の置き場ともなっていることもあり、そうなるとどうなっていくかというと"" 荒れ果てる ""  そして・・・"" ゴミ屋敷 ""と化すのだ。生きていければいいじゃないか、と開き直る時もあったがやりがいのある仕事の結果の自信をさらに発展していきたい。ならば、自分を取り巻く物理的環境も浄化した方がさらに良いことを呼び寄せるのでは・・?  という勝手な思い込みで重い腰をあげたというところ。時間は丸々朝から夜中までかけて徹底的にやり遂げた。それくらいの酷さだった。おかげで、まるで別の空間のように生まれ変わった。実際に粗大ゴミ含め、間違いなく着ない服や使わない道具など、かなりな重量を捨てた。 

ソファ&トロメオ

大げさかもしれないが、自分にとって""人生を変える"" 掃除だった。思考が研ぎ澄まされ、向かうべき方向がクリアになってくる。まさにそうなのだ。この部屋に住んでから12年が経っていて、その間にいろんなことがあった。しんみりと思い出に浸るつもりはないが、この12年で自分は大きく変わった。もちろん年齢も重ねているし、12年前には予想もしていなかった展開になっている。仕事環境も人間環境も変わった。

レシート

独立して5年、起業した飲食店たにたやは5周年を迎えようとしている。折れそうになり、凹むことはしょっちゅうだったがギリギリのラインでなんとかやってこれたのは、全て""好きなこと"" しかやっていないからかもしれない。でもその好きなことを続けていくためには、変化し続けなければ続かないと思った。そのために必要な""やるべき""ことは、自分で気づいていくしかない。最近、照明のセミナーを手伝わせてもらった。その時のキーフレーズに「必要なところに必要な明かりを」というのがあった。これは、何についも言えることだと思う。知らず知らずの間にモノは増え、使うと思って買ったものも5年も7年も使わないまま押入れに入っていたりする。モノにも旬がある。使いたい時に使わなければ、意味がない。""必要なモノを、必要な分だけ"" でどれだけ環境が変わるかを思い知る。

ベジストック

食べるために、体から余計なものを削ぎ落とす。生活の環境を整えるために、掃除をして身体から心の中までリノベーションしていく。そこに本当に必要なものを入れるスペースをつくっていくことが大切。きっと、そこからまだまだアイディアが生まれていくのだと思う。

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