一対一

一般には一対多について考えるのが筋だが、考えを進める便宜上、一対一の対応について考える。これは、必然的に一対一対応にしかならないという意味での一対一だけではなく、一対多であっても多のなかから常に一つを選ぶという約束をしたものも含む一対一対応である。
さて、一つのわかりやすい例として、一つの自然数に対して、次に大きな自然数を対応させてみよう。すると系列、
1~2、2~3、3~4、4~5、・・・n ~(n+1)・・・
を得る。最初の項1と、各項nの次の項n+1を前提すれば、自然数と同様の系列を得ることができる。そして、こうした系列は全て自然数の系列と同等なのである。つまり、一定の規則に従って一意に並んだ系列は、すべて自然数の系列と同等であるということだ。
系列の意味内容(玉子の数であるかも知れないし、本の冊数かも知れない)を捨象しなければならないという規則があるわけではない。ただ結果的に、見方によってそう見えるということである。つまり、個数、冊数…として見えるということ。

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