AWS vs Azure

転職先の会社で、「AzureよりもAWSの方が素晴らしい!」と言う言葉が出まして、多くの人がそれを共感しているところに遭遇しました。しかし、話を聞いてみると、誰もAzureには触れたことがないとのこと。

私は、以前の会社ではAzureにも触れていましたし、仕事の関係でシアトルの方にもお邪魔したことがあるので、MicrosoftもAmazonも本社にお邪魔しました。エンジニアの方ともお話しさせていただいたこともあります。その経験を踏まえて、正直な話をすると、AWSもAzureも大差ないです。

どこの会社でもある話で、AWSで開発している人は、AWSが世界で一番素晴らしいと考えており、Azureで開発している人は、Azureが世界で一番素晴らしいと考えています。初めて見たものを親と思い込む雛鳥みたいなもんです。

まぁ、新しい形のemacs vs viのエディタ戦争みたいなもので、ギャグでやってる分には構わないんですが、1つの世界しか知らない人が言っていると滑稽だなぁっと思ってしまいます。

もう少し分かりやすく言うと、トヨタとホンダのどっちの車が素晴らしいか言っているようなもので、どっちもアクセルもブレーキもついているし、乗り心地もいいし、よほどマニアックでないと気にならないクオリティの高い物です。

しかも、どっちもシアトル発祥で、ぶっちゃけ現地では、昨日までMicrosoftで働いていたエンジニアが次の日Amazonで働いているなんてことも起きています。

それでもあえて細かいレベルで差を話すなら下記のようになると思います。
正直、どっちも触れてみると気にならない程度ですが...

AWSのメリット

- パイオニアなので、ノウハウがAzureよりもネット存在することが多い。
- 仮想化技術の違いでパフォーマンスが高い
-  Azureよりも新しい技術を取り込んでている

AWSのデメリット

- サポートに関しては、クラウド専門の会社なのでエンジニアしかサポートしない
- Officeなどとのエコシステムは、Azureに劣る

Azureのメリット

- Windows、Microsoft Officeとの親和性は高い
- サポートレベルは、AWSよりも良い
(Office/AD/AAD/Windowsを提供しているので幅広い相手をサポートします)
- 幅広い層の製品と合わせてエコシステム開発できる。(C#、Visual Studio、Github、Linkedin、Bing、Windows、Microsoft Edge、 Active Directory/Azure Active Directoryなど幅広い層で製品を持っているので、エコシステム開発はしやすい)

Azureのデメリット

- C#が第一サポートなので、他の言語だと最新APIがサポートされていないことやサンプルがないことがある
- DockerやK8sなどとは、Windowsに引きづられる分、相性が悪い。

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