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2019.6 Transcend to The World! Power of IT Women (前編)

はじめに

令和はじめの月末月初(2019年5月31日〜6月1日)に、 Transcend to The World! Power of IT Women というイベントに参加(運営も少し)してきたのでレポートします!

このイベントは、女性エンジニアが日本でも世界でも少ないので、アジアで活躍している女性が集まり交流することで女性の力を強めよう!というものです。
2019年6月1日に、女性エンジニアコミュニティがないシンガポールのAWSオフィスで開催されました。
※ AWS : Amazon Web Service。クラウドでITインフラを提供する会社、またはそのサービスのことを指します。

海外イベントってどんなもの?準備は?エンジニアで働きたいけど女性少ないしやっていけるか不安・・・
そう思っている方に是非読んでいただき、学んでいただけるきっかけになればと思います。

と〜っても濃いイベントだったので、今回はイベント概要と準備、セッション内容少しだけご紹介します。

どんなイベントだったの?

発起人はJAWS-UGの女性グループのリーダー(以降、姉さんと呼ばせていただきます)の方です。
JAWS ( Japan AWS User Group ) で活躍する姉さんは、日本や世界の企業でパワフルな女性に出会う中で、女性エンジニアが少なく、活躍を発信する機会も少ないことに問題意識を持っていました。
そこで、世界や日本のいろんな地域のイベントに参加してつながりを得て、共感してくれる仲間を増やし、シンガポールにてこのイベントを開催するに至ったのです!

イベントの内容としては、アジアの女性エンジニア関係の方が自分たちの活動を発表・議論し、交流会を行うというものでした。
タイムテーブルはこのような感じで、

* テクニカルセッション
AWS GLUE, ALEXA などAWSサービスを使った技術セッション

* コミュニティセッション
チームビルディング、リーダーシップ、マインドに関するセッション

* パネルディスカッション
キャリアや働き方など各国の代表の方と参加者でディスカッション

がありました。もちろん全て英語です。

参加者はどんな人?

約60名の参加者が、日本、シンガポール、フィリピン、タイ、インドなどアジア各国からきてくれました!
男性もちらほらいましたが、ほとんど女性で、エンジニアとして働いている人、マネージャーやコミュニティリーダーとして組織を作っている人、エンジニアとして転職先を探している人、これからエンジニアになろうとしている人、AWSのエンジニアやエヴェンジェリストの方も来られていました。

開催までの準備

このような、アジアで60人も参加するイベントを開催するまでの準備はどのようなものだったのでしょう?
姉さんの想いと行動力と巻き込み力のおかげなのですが、ちょっと私が関わった運営のこともご紹介します。

◆ スピーカー集め

セッションスピーカーとしては、日本、シンガポール、タイ、フィリピン、韓国などアジアのAWSユーザーグループの方に声をかけていました。
また、他のコミュニティで同じような活動をしている方に声をかけたり、知人の知人を紹介していただいたりして決まりました。

◆ 会場やグッズ

会場はAWSシンガポールオフィスが貸してくださいました。
ランチや交流会のケータリングも用意してくださり、オフィスに置いてある社員さん用の飲み物も提供していただけました。


あとは、マンゴーやドリアンチップス、日本から持参したお土産、各自の会社のステッカーなどなど。持ち寄りです。

Tシャツとステッカー、そしてこの巨大なバナーはタイのユーザーグループの方が作ってくださいました!

◆ コミュニケーション
登壇者、スタッフになってくれる人はSlackグループを作ってやりとりをしました。

◆ イベント前日
前日には登壇者ほぼみんな揃い、夕方にAWSオフィスに集合して会場の説明をしていただき、接続チェックを行いました。
いろんな国から集まった人と話し、会場の準備をして、一番後ろの席からはどのようにスライドが見えるのかなどチェックしていると、いよいよ明日なんだと実感が湧いて緊張してきました。
その後は、近くのオススメのお店で懇親会!
各自の自己紹介と、いろんな話をして盛り上がり過ぎてしまいました。

イベント当日

朝9:30くらいに集合して、残りの接続チェックや受付の準備、Wifiの案内などを行いました。
日本人メンバーは、受付、スピーカーの紹介、タイムキーパーといった仕事が割り当てられていたので、自分の発表準備はそこそこにして配置につきました。

セッション内容

スタッフの仕事があったので全セッションを聞くことはできなかったのですが、私が聞いたもの概要を紹介します。
詳細は、フォローアップページが作成されるそうなので、公開されたらリンクを貼りますね!

◆ Keynote Session
By Donnie Prakoso, Technology Evangelist, ASEAN, AWS

AWSエヴァンジェリストによるキーノートセッション。
AWSの取り組みとして、顧客成長のために技術を提供している。
例えばAIサービスは、高度な機械学習スキルがなくても、APIを用意してお客様のサービスにAIを取り入れられるようにしている。そのようにプラットフォームで提供することで、スタートアップやカスタマーサクセスなどいろんな分野で使ってもらい、事業成長を早めることに貢献している。
また、世界各国いろんな地域にユーザーコミュニティがあって、企業としてもそれを大切にしている。ユーザーの声をききサービスに取り入れ、ユーザーとともに成長し、イノベーションを一緒に起こすエコシステムを作りたい。なので、ユーザーグループではAWSを使ってみてのフィードバックや要望をどんどんいって欲しいし、それを取り入れた改善は積極的に行なっていきたい。

◆ Are you in a good team?
By Hiromi Kobayashi, Japan (私)

これまで、大企業、零細企業、ベンチャー企業といった複数の会社で、希少なエンジニア女子として働いてきた私によるセッション。
日本では、女性エンジニアが全社員のうち2割もいない、という会社が約75%という統計がある。
また、男性社会の組織、子育てをしながら働く大変さ、会社にロールモデルがいない、理解が少ないという理由からやめていく女性エンジニアも多数いる。
その課題に、現場でチームビルディングを大事にすることでアプローチできないか。
これまで働いたチームでよかったものとしては
* メンバー間で相互理解があり、心理的安全性があるチーム
* 仕事に納得感があって、発言がフラットにできるチーム
* 個人からチームで仕事に取り組むようにし、能力アップを図ったチーム
があり、それぞれの取り組みも紹介。
このように良いチームを作ることで、チームが成果をあげ会社の文化を作り、ロールモデルができてもっと働きやすい会社になる、そうすれば女性のエンジニアも増やすことができるのではないか。そういうのを目指していきたい。
聞きにきてくれた人は20人弱かな、でも登壇者から質問をして一緒に考える対話型の発表ができたのと、笑ったりうなづいたりしてくれて、他の国の人からも共感を得ることができた。各国で事情が違うところがあるかもしれないけど、参考になってくれたら嬉しい。

◆ Panel Discussion

フィリピン、シンガポール、日本、タイの女性エンジニアによる対談。
私はずっと受付をしていたので全然聴けてないです(´;ω;`)
質疑応答もありかなり盛り上がったらしいです!フォローアップページできたら掲載しますので、ご期待ください!

後半に続く!

長くなってきたので一旦ここで切ります。
引き続きセッションレポートと、イベントを通して学んだこと、後日談などご紹介しますので、引き継ぎき後半も読んでいただけると幸いです!

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