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補助金の支援、コンサルに頼む方が良い?

コンサルに頼むメリット「効率が良い」これに尽きます。

わが社はコンサルはお願いしていません。
初めての公募にチャレンジすることになった際には商工会の専門家派遣制度を利用して、中小企業診断士の先生に数回来ていただきました。

その先生は、ものづくり補助金の支援を何度もされている方だったので、「こんな感じに書いてね」と教えて頂きましたが、やはりそれだけでは細かい部分が分からない。

ググって何とかしてたわけですが、時間がかかります。

文字の大きさは?成果目標は何個くらい?地域に貢献してるって具体的にどんな事例?費用対効果は粗利で計算?それとも経常利益?それともキャッシュフロー?

「これって他の会社はどうしてるのかな?」みたいなことを、電話一本でコンサルの先生に気軽に聞けるのは、本当にありがたい話だと思います。

事業再構築補助金の応募の際、システムエラーが多発したんですが、私の操作が悪いのか?システムエラーなのか?ブラウザが悪いのか?で、相当四苦八苦しました。

私はいつもChromeを使ってるのですが、Chromeが悪いのか?とedgeやファイヤーフォックスを使ったり。

事務局に電話しても原因不明、結局Chromeを最新バージョンにアップグレードしたら解決した事象もありました。(今は、ホームページにChromeを最新バージョンにしてくださいと明記してあるけど、一次公募のときはなかった)

コンサルなしだと、孤独な作業になるので、そういうところにかなり時間を割いてます。

じゃあなんでコンサルの先生と契約しないの?

「コンサルは高いから」というのが、社長の意向です。

着手金10~20万・成功報酬8~15%くらいが相場なのかなぁ?と思います。

わが社に限らず、経営者目線では、これが、「高い」「ボッタクリ」と感じてしまうみたいです。

「コンサルは高い」でも、本当に高いの?

私の感覚では、「着手金20万、成功報酬15%」は適正なのでは?と思います。

イチ従業員の私が申請準備を行う場合のコスト

■私(Hiroka)スペック■
簿記2級・経理経験10年ほど・鉄工所勤務歴1年
エクセル:マクロは使えないけど関数は使える
ワード:年賀状を作るくらいはできるけど初心者
ITスキル:楽天で買い物はできる(IDとパスワードの概念くらいはわかる)会計ソフトからcsvデータでエクスポートしてエクセルで加工することは何とかできる。

■必要工数■
①公募要領の読み込み・・・・40時間
②今村先生のブログを読み漁る・・・・8時間
③準備(新聞読んだり、機械のパンフレットを読み込む)・・・・20時間
④経営革新計画の作成(ワード)・・・40時間
⑤ものづくり補助金・事業計画の作成(ワード)・・200時間
⑥認定支援機関(商工会や銀行)との打ち合わせ・・・・10時間
⑦JグランツやJbizにログインし、エラーと闘いつつマニュアルを片手に操作・・・5時間
⑧図表が、2ページにまたがっている個所の調整や、制限枚数をオーバーしているときに、調整して制限枚数に収める作業・・・・20時間

大体ですが、これだけかかっています。足し算すると合計工数は300時間を超えます。
私は品質管理課の所属なので、日中は本業があります。
なので、この工数のほとんどを、平日の夜と土日に進めるわけですが、毎年、3~4月は残業時間が200時間/月 となります。(基本給よりも残業代のほうが高いという異常な状態。そして社会保険の標準報酬が倍になる)

ものづくり補助金へのチャレンジは3回経験しています。
…と言うと、慣れてくるから年々必要工数は減るのでは?と思われがちですが、そこはシロウトです。全く減りません。むしろ増える。
公募後に「あ~ここはこうするべきだった。来年に活かそう」などと反省するので、次回の公募時にはやるべきことが増えているのです。

シロウトの良くないところは、手加減できない所。毎年全力投球してしまう。事業計画書の出来は年々完成度が上がっていますが、工数的には減っていません。体力の続く限り徹夜を続けるからです。

一方プロは、「一社につき40時間で事業計画を仕上げる。40時間の中でどれだけ完成度を高めるか?不要な仕事はしない」と時間を決めて仕事を進めているため、私みたいに1社に300時間かけるということはしてないと思います。

私のかけてる300時間のうち、100時間は不要な仕事だと思います。

やらなくても採択の確率は下がらないだろうという無駄な作業。

じゃあ、具体的にどれが不要な作業なんだろう?というのが分からない。どれも必要な仕事に見えてくる。

社長目線では「分かってるんなら不要な作業の洗い出しをやれよ」でしょうが、なにせシロウトですので。
相談できる人がいないというのが一番の理由ですが、「私の本業は品質管理だから、シロウトのままで、いいや」という意識も少なからずあります。

品質管理の知見を持った人なら、自腹で飲みに誘って色々話を聞きたいですけど、補助金の知見を持った人を自腹で飲みに誘おうとは思いません。我ながら意識低いな~と思いますが、やる気ないものは仕方ない。

コンサル事務所の事情を想像してみる

補助金申請は、特殊な業種だと思います。
①納期が年数回に集中。
コツコツ売り上げを積み重ねていくというわけにはいかない。
年に数回の締め切りの前に徹夜徹夜を繰り返して売り上げを確定せざるを得ない。

ゆえに繁忙期に合わせて人を採用してしまうと、閑散期に仕事がないため人件費で赤字になる。


②材料(決算書)は客先支給で、材料の良し悪しによって、採択不採択が8割がた決まる。


③行政書士の資格がないなら「補助金申請、お任せください!」とは言えない。
だから「補助金申請、お手伝いします」という表現になる。
「お手伝い」で100万も報酬を請求するの?ってイメージになりがち。

この3つが複合して、「コンサル高い」「ボッタクリ」というイメージになってしまうのではないか?と思っています。

そして、児童手当やコロナ特別給付金(10万)を申請したことがある方なら、行政からのお金は「住所と名前書いただけでお金がもらえる」と誤解している人もいるかもしれません。

なかなか安くならない補助金コンサルの事情(※私の想像で根拠はないです)

こんなにじゃぶじゃぶに補助金があるのは、ここ十年の話です。第一次安倍内閣くらいから。
次の選挙で自民公明党が破れて、政権交代。その政権が金融引き締めに舵をとったら補助金なんてなくなります。

もし、補助金に特化して、10年間を過ごしていたら・・・?補助金がなくなったら、売上がゼロになります。
10年のブランクは辛い。
30歳で出産のために退職したバリキャリの女性が、「3人目が子供も6歳になるし、小学校入学を機にそろそろ正社員で働こうかしら?」と思い40歳で就職活動するという話はよくありますが、苦戦します。遊んでいたわけじゃない。育児のスキルも積み重ねている。でもその積み重ねが活かせない。だから正社員での就業をあきらめてパートで働いている人が多い。

話がそれましたが、補助金にがっつりかかわっているコンサル事務所もそうだと思います。
10年間、補助金申請にがっつり邁進してきていて、急に補助金という制度がなくなった。じゃあ他の仕事を。となったとき相当苦労すると思います。遊んでいたわけじゃない。補助金に関係するスキルは積み重ねている。でも他の仕事でそれをそっくり活かせない。その状況となったとき、新しい仕事を探そうとするコンサル事務所の経営者は、10年のブランクのある主婦と同じ立場になります。

結局のところ、本業コンサル(ISOとか?)の片手間にやるしかない。だから供給が少なく、相場が下がらない。

もし、政府が「2050年まで、ものづくり補助金を続けます!と宣言したら(絶対ないと思いますが)安心して補助金申請を本業にできます。

人も安心して雇える。

そしたら雨後のタケノコのように、補助金コンサルが増え、成功報酬の相場も下がると思います。

まとめると…

シロウトの私が、コンサルに頼らずに補助金申請すると300時間。しかも、日中は本業(品質管理)で、補助金は残業してすすめてるので、その残業割り増しも考えるとそうとうな人件費増です。

時給1000円だとしたら、徹夜したら22:00〜翌5:00までは1500円です。社会保険料とか諸々こめて1時間あたり2000円が人件費だと仮定しましょう。

@2,000x300時間=60万円です。

時給2000円の人が、300時間かけたなら、人件費は120万円となります。

それでも、コンサルの着手金と成功報酬の方が高いかもしれませんが、「ぼったくり」とまでは思わないのではないでしょうか?

【余談】ものづくりの職人さん目線から見たのデスクワークのイメージ

パソコンでチャチャっとやって、ボタン一つで印刷。
それで給料もらえるなんてチョロくない?楽そうでいいね。

20代の頃は、現場の職人さんにはっきり言われたこともあります。
1人2人の話じゃない。複数の人から言われました。

30代後半に差し掛かった今は、遠回しにでも言われません(強いおばちゃんに見えるのか?/笑)
言われないけど、今でも、「楽そうでいいね」と思われているだろうな。という意識は持って、気を遣っています。やっぱり、それが本音だと思うので。

職人さんは、製品を売る。事務職は、知識を売る

本質から言うと、職人さんも知識・経験を売ってるんだと思うんです(私の主観)
だって、知識・経験がないと、良品は作れないじゃないですか。
でも職人さんの感覚から言えば「製品を作って売る」。「知識・経験」は売れないものだと思っている。実際に、客先も「製品」を欲しがります。「知識・経験」だけは不要。それを使って、「製品」を作ってほしいというのが客先の要望です。

一方、事務職は「知識・経験」を売って、その結果が給料となっている。
補助金申請に必要なのは、10枚の事業計画書だけなのです。それを作る作業は印刷ボタンを押すだけ。その前に300時間かかろうとも、それは準備時間。

なので、パソコンでチャチャっとやって、楽そうでいいね。という感覚になるんだと思います。

◆◆◆

そういうことを考える事務職と、考えない事務職がいます。

考える事務職は、「補助金申請なんて、時間ばっかりかかって、現場からは、なに遊んでんだ」って思われるし、メリットないでしょう。」と引き受けない。

そういう事情もあって補助金の申請を供給する側が少なくて、供給側が足りず、需要がだぶついて、コンサル金額が下がらない一因なのかなぁ…と思います。

この手の事務職は、職人目線に立って「こういう事情があるから、こう感じるんだろうなぁ」と常に想像してるので、現場のボトルネックに気付きやすい。

事業計画を書くには適任なんですがね…。

ちなみに私は、うっかり補助金申請を引き受けて、しまった!と後悔した人です(苦笑)

コンサル外注せずに補助金申請を請け負うの、従業員の立場からみても、デメリットは大きいと思います。

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