2019年からアメリカのZ世代を中心にブームを巻き起こしているドラマがある。HBOドラマ『Euphoria（原題）』だ。

主演をゼンデイヤに迎え、プロデューサーはドレイクという、放送前から話題沸騰のドラマで、2019年からHBOよりシーズン1の配信をスタート。企画・制作総指揮・演出をサム・レビンソンが務め、「レディ・バード」「ムーンライト」などで知られるA24が制作を行う。

本作は、ソーシャルメディアと共に今を生きるZ世代のリアルを描いており、ゼンデイヤはドラッグ依存症に陥るヒロインを熱演。Z世代を通して明らかになる、アメリカ現代社会の闇：ドラッグ、セックス、バイオレンス、アイデンティティ、恋愛、友情などを描いている。激重なストーリーながらも、幻想的な映像を彩る耽美なメイクやファッション、音楽が視聴者を魅了した。

2020年プライムタイムエミー賞では、ゼンデイヤが史上最年少で主演女優賞を含む3冠に輝き、他にはメイクアップ賞、オリジナル歌曲賞（ラビリンス）も受賞するほどの大ヒット作品に。メイクに至っては“ユーフォリア風メイク”が流行るほどの影響力をもたらした。続いてのシーズン2配信直後は、HBOと動画配信サービスのHBO Maxを合わせて1400万人の視聴数を記録し、継続してシーズン3の決定が発表されている。

本作の主要キャストの1人に、第1話放送直後から圧倒的存在感を放ち、Z世代を中心にSNSを賑わせ絶大な人気を獲得したキャラクターがいた。アレクサ・デミー演じるマディーだ。

80’s Glamを纏う女王様の圧倒的存在感
-Alexa Demie- アレクサ・デミー

マディーは、幼少期から自分のことを特別だと思い、ミスコンでも大活躍。将来はミス・ユニバースに輝くことを夢に努力をしていた。しかし、ミスコンのコーチが児童虐待で逮捕されたことにより彼女の夢が潰れる。それ以来、マディーは「何もしない素晴らしさ」に気づき、ひたすらマイペースすを貫くスタイルで成長していく。高校に入りチアリーダーに属し、サイコパスな彼氏・ネイトと何度も復縁を繰り返し、学校内でもスクールカーストトップにいる2人は有名なカップルだ。彼女自身にも問題行動が多く、彼氏の両親に嫌われるほど。

彼女の堂々たる『Boss Bitch』という圧倒的存在感を放つキャラクターと、セクシーなルックス、ファッション、メイクは多くの視聴者を魅了した。

メイクの点では、マディーを演じたアレクサ・デミー本人がメイク担当と一緒にマディーメイクを構想し、自身でメイクアップしたそう。

80’s~90’sを彷彿とさせる彼女のメイクは人気で、Tik Tok上でも“Alexa Demie makeup”とし、メイクアップルックを真似しシェアするユーザーは後を絶たない。

マディーの人気に火が付いたことで、大手コスメブランドMAC cosmeticsもこのチャンスを見逃さなかった。アレクサ・デミー本人とパートナーシップを結び、新しいキャンペーンの形でコラボを果たし相乗効果をもたらしたのであった。

また、作中のマディーのハイライト“iconic Maddy moments”は、今現在でもファンの手によりまとめられ、Tik TokやInstagramで「#maddyperez」を付けて拡散、再生回数は平均でも百万回以上の数字を叩き出し、彼女の圧倒的人気を示している。

とあるプレミアではレポーターが彼女へ叫んだのに対し、彼女の目線はレポーターに。
その目線がセクシーすぎるが故に、視聴者からは心やられ悶絶するコメントが多く寄せられた。

『Euphoria』マディーでブレイクを果たしたZ世代の新アイコン
「アレクサ・デミー」プロフィール

アレクサ・デミー-Alexa Demie-
1994年12月11日にメキシコ系の母親とユダヤ系の父親の間に生まれる。LA出身。2015年から女優として活動を開始。翌年には大ヒットドラマ『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』へのゲスト出演を果たす。その後、ジョナ・ヒルの映画監督デビュー作『Mid90s ミッドナインティーズ』、トレイ・エドワード・シュルツ監督の青春ドラマ『WAVES/ウェイブス』などに出演。2019年、HBOのテレビドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』で初めてメインキャスト入りをし、大ブレイクを果たす。

■Instagram：@alexademie