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私が行っている治療(2)~鍼治療【コロナ後遺症日記11/22】

今日は大雨の中、2週間ぶりに鍼の治療に行きました。10月に無理をしすぎて、24時間筋肉が気絶するような痛みになってしまった際に、自宅から歩いてすぐ行ける場所にあって、慌てて駆け込んだ中医学の先生にお世話になっています。この先生は中国本土からの先生で、舌診と脈診をした上で、症状に合わせて推掌(中国式マッサージ)→カッピング→鍼を組み合わせて毎回施術してくださいます。最初にあまりひどい状態で駆け込んだので、とても気合を入れて施術をしてくださるのですが、毎回終わるとしばらく動けなくなるほど辛いので、ホント行く日は憂鬱です。
ただ、鍼治療を終わると確実に私の筋肉の痛みが軽くなることも実感しています。当初、1週間に2回通わないと痛みがとても我慢できなくなる痛みになってしまっていたのが、最近では2週でいいというくらいまで改善しました。昨日は、長男のテニスの送り迎えのために、久しぶりに運転してみたらやはり15分ほどで胸背部の痛みが強く出てきてしまい今日まで残ってしまったため、今日は久しぶりに推掌→カッピング→鍼のフルコースでした。
最初の施術時には、自分の筋肉の痛みが激痛過ぎて、先生がどんなに太くて長い鍼をそれこそ、おびただし数使ってもほとんど痛みを感じなかったのに、症状が良くなるにつれて細い針を使っていても一ヶ所一ヶ所刺される恐怖が出てきて、ついつい動いたり声をだしてしまうのですが、”皆そうだよ。良くなっている証拠だよ”と言われてとても嬉しかったです。

コロナ後遺症にどうして鍼治療を選択したか

新型コロナ後遺症と疑われたり、診断されたら、まず現時点で一番効果あると思われる治療は、耳鼻科において慢性上咽頭炎の有無をみてもらい、それに対して、上咽頭擦過療法(EAT、Bスポット療法)をやってもらうことだと思います。元々が古い治療法であり、耳鼻科にかかること自体が外国では気軽ではないので、現時点では日本以外では余り行われていないため海外の文献はありませんが、日本の施設から出ている文献だけでも十分効果が期待できる結果がすでに出ています。
最初にコロナ後遺症とわかった時点で、すぐに勧められましたが、残念ながら、現在自分が通える範囲にEAT療法対応可能な医療機関はありませんでした。
そこで私が考えたことは、
ここで遠くまで頑張って通うということも考えられますが、EAT治療をするとしたら毎週3ヶ月間10回ほどは通わないといけません。でも、先日の”ウルトラマン方式”の時にも書きましたが、EAT治療のために無理をすることは、悪化のリスクがあります。EAT治療自体、日本の一部の耳鼻科でしか行われていない治療ですし、これをやって良くなる確率がだいたい70%と言われています。これは確かに高確率でできるならば試すにこしたことはないけれど、これをやらなくても治っている人はいるわけです。そして、私も2月から7月のワクチン接種までは現に一度は症状の改善がみられていたわけで、これに固執することはないのではないかと。まずは自分の体の状態が通える状態になるまではEATを受けることはあきらめることにしました。

でも、何か代わりになるものはないか..…と思い、なんでEATが効果があるかということに着目してみることにしました。EATに対する効果として言われているのは、慢性上咽頭炎自体の治療で、リンパ球の活性化を抑えるという効果の他に、

副交感神経である迷走神経に近い上咽頭を綿棒で神経系の症状改善が期待できるから。

コロナ後遺症の病態自体は、自分の免疫が暴走した自己免疫疾患という説が有力ですが、その結果の病態は自律神経失調症。つまりは、いつもは相互でバランスをとっている交感神経(起きている時に主に働く)と副交感神経(睡眠時に主に働く)のバランスが崩れている状態。特に副交感神経が働きにくくなっている状態と言われています。

そこで、他にEATの代わりになるようなもので、副交換神経を外から刺激できるものはないかと考えていた時に、ひらめいたのが”鍼治療”
医学論文を検索してみたところ、アメリカの医療機関でも鍼でポストコロナ症候群が効果がありそうという論文や発表が複数検索されました。(むしろ世界的にはEATよりこちらの論文数のほうが多いです)
特に、再発からは筋肉痛がメインの症状出ていたので、これが自分に効果があるのではないかと考えて、開始したというわけです。

私自身の症状への反応は、日記の部分にも書いたように、ブレインフォグに直接すぐに効果が出たのが漢方だとすると、筋肉の痛みにはその日のうちに効果を感じられるくらい効果があります。また、受けた日は、夜ブレインフォグや疲労感も改善するのを感じます。翌日にはまた少し落ちますが、受けるたびに少しずつアップして元気になっていると感じています。

ここで、もし、鍼に通おうと思ってみようと思った方がいたら、老婆心ながら一つだけアドバイスさせていただくと、医療従事者である私がこれを言うのもなんですが、EATにしても鍼にしても治療者と言うのは個々人の力量によるところがあります。
まだコロナ後遺症とわかっていなかった2月の時点でも激しい筋肉痛があり、鍼治療を勧められた際に通っていた一番自宅から近い医院の治療では全く効果を感じられませんでした。この時は鍼治療が効果がないのではないかと思いましたが、同時に少し鍼の先生に熱意を感じなかったといのも本音でした。そこで今回は、近所でよさそうな鍼医院を試してみたら効果が出たというわけです。

コロナ後遺症の場合、症状は検査にも出ず、結局自分自身が一番わかっています。自分が自分の主治医になったつもりで、自分の体に何が必要か、何を求めているのか、自分の体の声と向き合って、自分がよくなっていると感じる治療を選択することが大切だと思います。

ごめんなさい。自分でも長くなって、途中から頭が少し疲れてきて、少し混乱して、途中から文章がわかりにくくなったかもしれません。もっと詳しく知りたい方や質問がある方がいらしたらコメント欄でお知らせください。少し休んで元気になったら少し書き直そうかな。
とりあえず、今日はもう黄色信号のようなので、おやすみなさい。

(追記)ちなみにEATについてあまり詳しく書きませんでしたが、私自身はセルフEATと鼻うがいは毎日しています。





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