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デジタルに疎い女子高生

7月21日に行われた、参議院選挙が48%と半分を割ったということが話題になった。

世代別という言葉のトリック

一方で20歳以下の若者が選挙に行っても、選挙権の比率を持つ五人のうち四人である現在の高齢者の意見が圧倒的多数となり、民主主義の投票システムの都合上、若者の主張は投票に行こうが通らないという意見もあった。

数字の上の理屈はわからなくはないが、高齢者の中にも若者に理解を示す人もいるだろうし、若者むけの政党もカタカナ言葉や、外来の価値観をそのまま持ち込まないように心がけて高齢者の票を得る政党もあるだろう。

この世代別という選択が曲者だ。
世代別で犠牲になったり、対決しなければならないというのは何かしらの先入観が働いたものではないだろうか?

知られることのないデジタルに疎い女子高生

ウェブの世界でも同じことが言える。若い人はTwitterを使わない、インスタ中心だ、これからはインスタグラムの時代だと主張した人がいる。

じゃあ、実際はどうなのか、というと実は一概にそうでもないようなのだ。

都市部においては確かにそうなのだろう。

だけど自分の周りの田舎の若者はライン中心でメルカリやインスタは都会ほど頻繁に使わないという。(親のスマホを使っているのでインスタを使えないという人もいる)tiktokは一時期ブームになって知っていたが、夢中になるほどではないという。

SNSで知られることのない、デジタルに疎いオジサンみたいな女の子というのも実は結構いた。
ところで来年からセンター試験がマークシートから記述式になる。
鉛筆で書きとる力というのが、これまで以上に必要となるわけで、そういった関係かもしれないが、親の教育方針でスマホには触らないという人も最近は増えているようだ。

スマホの機種一つにしても、iPhoneからサムスンや中華スマホにシフトするなど最近はかなり多様化している。

アプリやYouTubeも昨今かなり多様化しことから女子高生=スマホに強いという概念はメディアが作ったものであって、これからマーケットも世代別でリーチすることは考え直したほうがいいのかもしれない。

正直学生が撮れる田舎のインスタ映えする風景というのは、国鉄とセミの抜け殻くらいのものだ。
頻繁に更新しようと思えば刺激のある都市部に行くしかない。

SNS疲れの低年齢化

ある女性はSNSの代わりにインスタを使っていたけども、卒業後に地元で就職したため、上京した同級生からストーリーで煌びやかな映像から送られ続け、自分のおかれた現実から疎外感や孤立感を深めるようになってしまったため、インスタを辞めてしまったという。

海外志向や上京する田舎の学生が右肩上がりのは、賃金の格差はもちろんあるけども、存外こういう都市部へのあこがれが増幅されて続けた結果かもしれない。


世代別で分けることの愚かしさ。

老害と言われることを恐れ、若者に媚びを売ろうとして自分を失う人が多い。
芯を持った人は良い人に好かれるし、若者に好かれようとして、女子高生に媚びを売るインフルエンサーは気持ち悪がられる。

サービス精神で済むうちは構わないが、自分を見失っては元も子もない。

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