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日本人の手のしぐさについて

カメラにむけてポーズをとるときで日本人特有のしぐさというのがピースサイン。

改めて眺めてみると、造形的に美しいというようなものでもない。

この不格好なハンドサインを洋服の袖口からぶら下げていることに神経の細かい人だったら気が気でないかもしれない。


目は口ほどにものを言い、という言葉にあるけれど、日本人というのはあまりこのようなジェスチャーは苦手なようで、ただずまいで相手にサインを送って「空気を読む」ことはできても、ジェスチャーメッセージについては、こと訓練されていないようだ。

口や耳の不自由な人は手話をつかう。

テレビや放送業界ではノイズが入らないようにハンドサインがあるし、スキューバや野球の世界にもある。

訓練すれば使えるはずだけれども、ほとんどの場合、日常生活ではそれほど窮屈しないのでなんとなく、ぶらぶらさせてしまう。

ハードボイルドの外国映画などは、指先の緊張した演技が実にうまい。

たとえば、会話の間にタバコの指の挟み方、ティーカップの持ち方などひとつが上手い。

一連の動作は一朝一夕に身につくものではないけれど、僕がプレゼンでジェスチャーをすると、どうしても会話でくつろいだ感じが出てしまい、のびのびとした表情がでてこない。

日本人でも箸の持ち方が上手い人は演技が上手いなぁと思わせる人ではないか。

付け焼刃だとそうぎばるなよ、という感じがしなくもないが、カメラに映ったときに、これみよがしでないレベルに至るまでになれば、見るほうは安心する。

こればかりは筋トレと同じで反復しかない。

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