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働き方改革で助け合う社会に

8月8日は立秋だが、ここ数年はご多分に漏れず秋は名ばかりで、今ごろが暑さの盛りなのだろう。

毎年程度に違いはあるが、時期はあまりぶれていないような気がする。遅れた雨の季節のおかげで、もしかしたら冷夏になるのかと思ったが、梅雨明けとともに列島は連日厳しい暑さに見舞われた。

屋外での仕事が多い人は、早い秋の訪れを期待しているのだろう。先日エアコンが効いた電車の中での会話は、秋が来ることをあまり望んでいないようだった。内容は「9月までに本当に有給休暇を5日取れるのか」など。

働き方改革で国が定めた労働者の有給休暇取得の義務化だ。9月までに5日取らなければだめではないが、1年以内に取らなければ、会社に罰金が課せられる可能性も出てくる。

3人は同じ会社の同僚のようで、あれこれと愚痴を並べて首をひねっていた。公共交通機関内での会話には適していないが、会社内ではなおさら話しにくいようだ。

今では人件費の上昇がきっかけで経営が大幅に悪化し、店舗が丸ごと閉店するという事例もある。

持ち帰り弁当店「ほっともっと」を展開するプレナス(福岡市)は9日、全国の直営店190店を9月以降に閉店すると発表した。人手不足による人件費高騰で店舗の運営費が上昇しており、不採算店を中心に閉めて構造改革を急ぐ。  プレナスは7月末現在、「ほっともっと」を全国で計2731店運営している。このうち直営店は911店舗で、閉店対象は約2割に上る。

従業員の賃金が払えない大半の中小企業は死活問題だろう。

休めない理由が「休んでもやることがない」は、以前なら無趣味な人で済んだが、今は「日ごろ真面目に働いている?」と疑われるかもしれない。

リストラされてしまった人は、皆副業やフリーランスで生計を立てるのだろうか。

これからは個人を食い合う社会ではなく、助け合うような社会になることを願いたい。

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