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高齢の稲作農家に転作を勧めてみた話

以前、田圃を駐車場にしようかと、70後半の方が相談に来られたことがあった。

最近は災害が多く、水路を見て回る余裕がなくなったというのだ。

本日は敬老の日。

最近は75歳までは高齢者と扱わずに、「前期高齢者」と呼ぶらしいが、全国の高齢者が厚労省によると3588万人と過去最高となった。

この数値はこれからも増えていくだろう。

それにつれて問題になるのは農地の運営である。

高齢化と人手不足で地域の伝統行事継続の準備作業もひと苦労。

本人も貢献する意欲はあれど、老々介護やシルバーセンターの高齢化という問題が壁となっているケースが多かったりする。

稲作は正直続けてほしいが、無理を言うわけにもいかないので、規模を小さくして、同じ農地でそれまで生産していた農作物とは違う種類の農作物を生産することを薦めてみた。

その方は結局、現行の水田を息子夫婦にゆずって、粟の栽培に転作することにしたとのこと。

なにしろ粟は五穀のうちの一つでもあるにもかかわらず、県内でだれも作り手がいないという事実がある。水田は必要ないし、干ばつや冷害に強く、わが国はコメが不作な時期、粟でしのいでいた歴史がある

美味しくないらしいが、自分は食べたことがないので好奇心ゆえ、現代には逆に受けるかもと思っている。

高齢化は進むが、やり方次第でいかようにもなる。

次の収穫が楽しみだ。

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