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カバーの株主としてホロライブの今後についてお気持ち

今回はファンとしてではなく、あくまで一株主としてカバーの判断を評価したい。あくまでリスナーの立場とは分けて考えて、銘柄に惚けず記事にするのでその辺はご理解頂きたい。

今回の情報漏洩の処理について

この一報を聞いたとき、まず思い浮かべるのは「るしあ事件」だが、芸能事務所(バーチャルタレント事務所)が上場したリスクを象徴するような事件だな、というのが一番の感想だった。

運営の対応についてだが、事情が表に出て騒がれる前に切ったのは賢明な判断だと評価したい。

詳細なやり取りは分からないが両者の合意があって、ということなので情報漏洩に関してはるしあ騒動の反省が活きたな、と思っている。

もしも例の一件が上場後に起きてたら、とんでもない額の賠償請求を求める裁判がおきていただろうし、中の人に損害を請求をしたり、外部のクリエイターから裁判を起こされるなどもありえた。

最悪なケースを避ける為には致し方ない決断だといえる。

そう思えばダメージはあるものの、不幸中の幸い、とも考えられる。

温情をかけるとかえって箱全体のダメージが大きくなるので、株主としてはこれくらいして貰わないと困る、といった評価が率直なところ。

ましてはカバーは上場企業である。

説明無いまま解雇というのは、ファンからすれば同情したくなるが、下手に恩情をかけるとブランド全体の崩壊を招く。

社内調査で問題が出た時点で切ったのは当然だろう。

ポスト内容での是非はあるが、すでに決定した内容にあれこれ述べるのもあまり意味は無いのでそれは論じない。

厳しいというより、後味が悪いものとなったが、本人に下手にアカウンタビリティ、説明責任を求めなかった姿勢は評価したい。

とはいえファンとしては今回契約解除された夜空メルの「悪意はない」という主張から、因果覿面だと責めるより、何とか建前でもいいから「卒業」という形で華を持たせられなかったのか、という思いは今でもある。

既に終わったことなので詮無きことだが。

バーチャルタレント事務所上場によるリスクアセスメント


ホロライブと企業がコラボしただけでもその会社の株価が上がるから、事前にホロメンから話を聞いてインサイダーに手を染める人がいても不自然ではない。

インサイダー取引規制に違反した場合は、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金(または併科)が科せられます(金融商品取引法第197条の2)。 また、法人の代表者や従業員等がその法人の計算でインサイダー取引規制に違反した場合は、その法人に対して5億円以下の罰金刑が科されます(金融商品取引法第207条)

金融商品取引法

投資に手を出しているストリーマーもいると聞く。

紫咲シオンも休止前に意味深なポストしてたので、社内で事情聴取されてそのままタイミングをみて…なんてことも考えられる。

そうでなくとも「今度○○でコラボイベントやるから今大変なんだよねぇ」と酒の席で未公表の内容をVCで話しただけでも、今のカバー社の規模感だと機密漏洩になりかねない。

この辺は推測でしかないが、株主として芸能事務所が上場する時のリスク管理の難度の問題点として焦点があてられるべきだろう。

ホロライブ以上に多くのメンバーを抱えているにじさんじにも同じケースがあるのではないか?と思われてもさほど不自然ではない。

ホロメンは存在自体が機密情報


バーチャルアイドルは存在自体が機密情報の塊であって、その隠匿性が神秘性を帯びてカリスマ的な人気を支える原動力になっている。

特にアイドルグループであるホロライブはその傾向が強い。

去年、星街すいせいのスキャンダルを東スポに取られたころから思っていたが、ホロメン本人たちの自覚もさながら、運営にはもっとプライバシーの管理を徹底して貰いたいところである。

毎回毎回「コンプライアンス教育を徹底して~」と言っている気がするが…

他にもリスクの一環として、カバーは自社リソースに限りがあるため、アウトソーシングを積極的に活用しているのは人事募集を見れば明らかなのだが、そのデメリットとしてコア業務に関わるプロジェクトに関連する情報が流出する危険性も孕んでいる。

タレントや外部に対するガイドラインや契約内容の一部を公開するなど、株主総会までにステークホルダーに向けて何らかの説明なり答えが欲しいところだ。

ポジティブな材料としてみる


あえてポジティブな材料として判断してみたい。

ホロメン一人につきクリエイターやスタッフや営業を含めると最低二十人くらいがプロジェクトに必要になると聞いている。


人手不足の問題は以前から課題として囁かれており、プレッシャーによる体調不良から普段の活動に支障がでるほどだとアナウンスがされるくらいなので、今回のメンバー削減による負担削減には繋がるのではないだろうか。


冷たい言い方になるが、ヒューマンリソースの問題は投資家目線だと会社の貢献度が低く、素行不良なメンバーから解決するのが一番手っ取り早くて、効果的だ。

まぁ、それをいうとホロスタに掛けたリソースホロアースをなんとかしろと言う話に帰結してしまうのだが…

IR資料ではホロスタに関しては一切スルーなのも含め、このへんも株主総会で突っ込まれそうだ。

アドセンス依存から脱却し、個別案件確保を目指す。

その方向性ではホロライブは最良の流れに乗っていたのだが、現状ではバーチャルならではの強みを市場に生かせておらず、せいぜい芸能事務所くらいの存在にしかなれていない。

二月の決算は大幅黒字なのはほぼ確定だが、次年度はどうなるのか…

運営は何らかの新しい波が来ることを期待するしかないのか。

外部の追い風頼みなのが、なんとも悩ましいところである。

以前ホロライブは傷口が拡がる前に事業整理しなければ生き残れないというnoteを記事に起こして、それなりにハートを頂いていましたが、やはり最近の動向を見ると予想通りになりそうである。


夜空メルに関しては個人的にはもう五年八ヶ月も活動していたので、ダラダラ続けてスタッフの心労を増やすよりかは、と考えると一つの区切りにはなったとポジティブに捉えたい。

個人勢になっても、今までの人間関係は途切れたりすることはないだろう。

契約解除の割に社長やスタッフから労いのポストがあるし、最後のメッセージも許可されている。


泣いて馬謖を斬る思いがあったのかもしれない。

今後の動向


事後の対応に差があったせいか、あまり未練を残しても仕方ないと思っているのか、ファンはるしあの時に比べると怒りや憤りというか、ただ悲しいという思いで溢れており、かなり冷静な反応が多い印象を受けた。

単純に注目度の差かもしれないが…

有志の通報リスト共有や外部ミラー禁止などでホロメン自身の炎上は少なくなったが、その代わりホロライブに対して以前よりもファンの熱量は明らかに下がっているし、株価はそれ以上に下がっている。

情熱がなくなったと言う人が増えたことの一面なのかもしれない。

「絵は紙だからよく燃える~」とか連日のように騒ぎ立てられ、良くも悪くも注目を浴びてきたのが遙か遠い昔のように思える。

今活動しているホロメンたちはここが踏ん張りどころだろう。

そんな現況を察知できて、今の自分がファンのために何をすべきか分かっているホロメンがいるのは幸いである。

(契約解除のニュースを知った直後の獅白ぼたんのポスト)

こんな時は「推しは推せるときに推しておけ」とクドクド言われるよりも、シンプルな言葉の方が何倍も刺さるものがある。


「元気出していこう!」


(結局、最後は一リスナーのお気持ちになってしまった…)

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