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【RFP公開】「実はオンプレでした。」PIVOT、クラウド移行の裏側

ビジネス映像メディア「PIVOT」は皆さんのおかげで、チャンネル開始から1年で、Youtubeチャンネル登録者数50万人を達成しました。

今回は、その裏側で進行していたApp、Webのインフラをオンプレミスからクラウドに移管したお話です。

10月:「観るとパケ死する」というユーザーの声

 2022年10月、私が入社してまず目に入ったのは Apple のApp Storeのこの評価

App storeの評価にて

全てはここから始まりました。
この当時は、Web版のリリース、Android 版のリリースに向けた開発が進んでおり、その先の2023年以降のロードマップを立てている最中でした。

当時の詳しい様子はこちら

12月:配信基盤のクラウド移行

 さて、まず着手したのが動画配信基盤のクラウド移行。
映像業界にいる方や動画配信周りに関わる方であれば、常識だと思いますが、動画配信はContents Delivery Network(以後、CDN)を経由して配信するのが常識。

 CDNを経由することで、世界中に散りばめられたエッジサーバーにキャッシュが蓄積され、ユーザーごとに最も近いエッジサーバーからコンテンツが配信されることで、その速度と通信量を最小限に抑えます。
 CDNの有名どころは、AWS Cloud front、Akamai、Cloud flareなどがあたります。

参考:https://www.cloudflare.com/ja-jp/learning/cdn/glossary/edge-server/

 当時のPIVOTはCDNはおろか、MP4の動画ファイルをそのまま配信し各端末にプログレッシブダウンロードさせていました。

そのため、着手すべきポイントは2点。

① CDNを経由した配信
② プログレッシブダウンロードからストリーミング(HLS)配信へ

過去の経験から自力での構築も検討できましたが、スピードを最優先に、ULIZAの導入を選択し、約1ヶ月で実装、ローンチしました。

詳細はこちら

1月:AWS vs Google Cloud

 さて、続いては、Webサーバー、DB含めたインフラ全般の移行です。
この当時、開発組織は私一人。自分たちで手を動かすこともまだ難しいので、「クラウド企業 + パートナー」におまかせする方針としました。

そのため、まずは、RFPを用意し、AWS、Google Cloud双方に提案を依頼しました。

RFPの記載内容


このような、RFPを各社にご提出し、最終的には、比較表をもとに定量的に比較しました。

そして、「安全性」「金額」「将来性」の観点から、最終的にGoogle Cloud + パートナーさんと進めることに決めました。

4月:エンジニア一人目入社 + PJ開始

 いよいよ4月よりPJ開始。
そのタイミングでPIVOTにおける一人目のエンジニア、黒澤さんが参画。
このときの採用エピソードはこちら

6月:クラウド移行完了

さて、紆余曲折ありましたが、6月に無事に完了しました。

移管後のアーキテクチャ

今後とも、私たちは「日本をPIVOTする」を信念に、質の高いコンテンツをお届けします。ぜひとも、今後ともビジネスメディア「PIVOT」をお楽しみください!

PIVOTでは、Mobile Engineerの方を募集しています。


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主にPjM、PO、セールスエンジニア、AWS ソリューションアーキテクトなどを務める。「映像業界の働き方を変える」をモットーにエンジニア組織を超えたスクラムの導入、実践に奔走。DevLOVEなど各種コミュニティーにおいてチームビルディングやワークショップのファシリテーションを行う