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新国民病「逆流性食道炎」その24

竹林セラピー

 6月8日土曜日に神奈川県中井町の竹林でマダケのタケノコ狩りに行ってきました。タケノコの収穫と言えば春に行われる「タケノコ掘り」が有名ですが、掘るタケノコは江戸時代に中国から食用で伝わったモウソウチクという品種で、今回収穫したタケノコはマダケという日本古来の品種で本来の使用はカゴやザルなどの竹細工製品の材料に使われる竹です。

 タケノコの土から出た根元を伐って収穫することからタケノコ「狩り」といいます。モウソウチクとの違いは竹の節と節とに間が長く細いです。マダケはタケノコよりも竹材として売った方が高いので、マダケのタケノコは生産者の間でしか手に入りにくいレアな食材です。タケノコの皮はツルっとしていて抗菌性があることからおにぎりを包むのに昭和時代まで使われていました。採り方はのこぎりを借りて柔らかいので簡単に伐れました。小学生の娘たちも夢中で伐っていました。

 このイベントは長年使われなくなってあれた竹林を神奈川県が「あしがら竹林再生事業」として始まり市民ボランティアを募集し、保全作業の指導を横浜市に拠点を持つNPO法人日本の竹ファンクラブが行い現在も同ファンクラブが保全活動を行っています。足柄の竹は小田原のかつての特産品である「竹の物差し」の竹材を供給していました。小田原製の物差しは最盛期には全国シェアの7割もありました。

 タケノコ狩り自体は1時間ほどで終わりましたが、雨上がりの曇り空でしたが竹林の中は空気が良く心身共に浄化された感じで清々しい気分でした。森林セラピーならぬ竹林セラピーですね。平日は東京都内でのコンクリートジャングルで勤務している身にとっては癒しの週末旅行でした。


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