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初めての新卒入社式

2016年4月1日、ツクルバとして初めての新卒入社式を行った。

僕は特別な想いで新卒を迎えていた。少し昔の話になるが、2009年の4月、つまり今から7年前の4月1日に自分は新卒でコスモスイニシアに入社し、当時役員だった高野さんの話を聞いた。その頃のコスモスイニシアは既にリクルートからMBOをして独立していたものの、役員は全員初期リクルートのDNAを色濃く受け継ぐ人たちで、人間くさく優秀な人たちばかり。僕にとってその時の高野さんの言葉は、自分の仕事人生に大きな影響を与える指針となった。
そして入社式から7ヶ月後に、僕は会社を去った。リーマンショックの影響を受けたコスモスイニシアは企業の存続危機にさらされており、事業再生ADRの着手としてコスモスイニシアは社員約700人のうち半数をリストラせざるを得なく、役員は総辞職、新卒も全員がリストラ対象だった。
その後、時を経て僕はコスモスイニシアで同期だった中村真広とツクルバを創業、会社がどうにか軌道に乗り始めたタイミングで、高野さんを取締役として迎え入れたいとオファーを出し、それを受け入れてもらった。
話は入社式に戻るが、自分が新卒の時に影響を受けた高野さんの話を、今のツクルバの新卒も聞いている。不思議な感覚もあるが、安心感と喜びの気持ちが大きい。
また、自分か"入る"立場の時は、特別な感情はなかったが(会社の存続が危うい時期だったのもあるが)、新卒を"迎える"立場になって初めて、「あぁ、まだ小さいけど確実に、僕らは社会の一部を担っているんだな」という喜びと責任感を感じた。
彼らを「どうやって育てようか」なんて考えているが、僕らの方が彼らを迎えることで成長させて貰っているのだな。
一括採用は反対派だけど、こうして4/1がみんなの特別な日になるのはわるくない。

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※本記事は旧ブログからの転載です。