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2年でオフィスが18倍に拡大したので色々と考えてみた

2016年10月1日より、ツクルバは合計200坪(約661㎡)の新オフィスで業務を開始しました。
ちょっと振り返る為にツクルバのオフィス遍歴をまとめてみます。

2011.08~2011.11 共同代表中村の自宅(エレベーターなしビルの4F) 家賃ゼロ
2011.12~2014.10 co-ba shibuyaでシェア 家賃ゼロ
2014.05~2014.10 小池ビル(超おんぼろマンション、トイレは和式) 11坪、9000円/坪
2014.11~2015.05 青山セブンハイツ(築古マンションをDIY) 37.41坪、10000円/坪
2015.05~2016.09 テイルウインド青山(初めての独占1フロア、居抜き+DIY) 73.48坪、契約上非開示
2016.10~ 第2育良ビル(アカツキオフィス居抜き) 200坪、契約上非開示

小池ビルが11坪で、新オフィスは200坪なので、家賃を払うオフィスはこの2年間で18倍強に拡大したことになります。

外見は一見派手な移転に見えるかもしれませんが、実態は全くそんなことはありません。振り返ってみると我ながらチームメンバーの協力のもとかなりストイックにやってきたなと思います。

創業して3年間は家賃ゼロ、その後も基本的に坪単価は10000円前後、内装は基本DIY(自主施工)でした。
ここには契約の都合上細かく書けませんが、新しいオフィスもびっくりするような低いコストで移転しています。(好条件でオフィスを譲ってくれたアカツキ社は神)

企業が利益を出すためには、売上を上げて経費を下げるしかありません。
当たり前のことです。

しかし身の丈を超えた資金調達が可能な昨今、とかく調達した経験浅い起業家は資金の使い方を勘違いしがちに見受けられます。投資フェーズにおいては「真に投資すべきことだけ」に集中するべきだというのが私の考えです。
それは事業の成長を最大限加速するためであり、応援してくれる投資家に誠実に対応するということです。
また、少しひいた目線だとそれは何よりも信じてついてきてくれる社員を守るためです。
事業が成長し続けることがベンチャーにとっての”安定”なのです。

別に「今日も圧倒的成長」的な意識高い話をしたい訳でもポエミーなことを言いたい訳ではなく、客観的事実です。
「創業後3年以内の廃業率は70%」というのは通説ですが、上場企業の倒産件数は2015年度で3件、全体が3511社なので約0.08%程度です。
社員含めた全てのステークホルダーに報いる為にも、まずは成長フェーズを物凄いスピードで突き抜けることが必要です。(その後は大企業病との激しい戦いが待ち受ける)

共同代表の中村と私は、関連会社含めたツクルバ一同が絶対に成功することを確信しています。
だから、投資家選びも「こんなにうちの企業価値が低い段階で投資できる機会をつくったのだから、金銭的に得してもらいたい相手に入れてもらおう」と本気で思っています。
また一方で、自信が過信にならないよう、自分たちを叱ってくれる存在として年齢が倍くらいの経験豊富な方を役員会に招き入れたりもしています。

話が若干逸れました。
こういった背景から、いたずらに「資金があるから贅沢にしよう」という考えには絶対に至らないようにしています。
また、多少大きくて綺麗なオフィスに移ったことによってチームに慢心が生まれたりストイックさが失われたら元も子もありません。
この間社内の総会で「僕らは、バンドで言ったら地元の小さなライブハウス(せいぜい100人強)でようやくワンマンができるレベルだ(から驕ってはならない)」と話しました。
まだまだ我々は挑戦者です。オフィスの拡大は事業の拡大とは別です。事業はこれから自分たちの手で拡大していくのです。

早く、ふんだんな営業キャッシュフローから社内環境などに充分な投資をできるフェーズに行きたいと思っていますが、今のメンバーであればそう遠くない未来だと確信しています。

※本記事は旧ブログからの転載です。