好きなんだな

肩の力を抜くために肩に力が入ってしまう

深呼吸するために大きく吸うのか吐くのか迷う

気合いを入れて空回りしてしまう

ここぞという時に強張ってしまう

頑張ろうとして落ち込む

体を害するのにタバコを吸う

なんだかうまくいかないなぁと思う

けれど生きている実感がする

とても幸せな気分になって

生まれてきてよかったと

感謝してしまう

感謝できる自分に感謝してしまう

思い返せば起こらなければよかったことなど一つもなくて

全て経験できて良かったと思う事ばかり

あの時こうしておけば良かったなんて

勿体無い

これで良かった

次自分がどうするのか?そういうチャンスが生まれたと思う

自分がどうするのか楽しみで仕方がない

ただ一つ、あの時自分が画家の道に踏み込めなかったら

どうなっていたのかと思うと怖くて仕方がない

将来の心配をして

周りの声を聞いて

やりたいことができないでいたなら

それほど怖いことはない

僕にはそれがどうしてもできない

みんなが何かを心配して出来ないことと

僕が心配してやってしまったことに大差は無い

どっちの方が怖いのか?

その感じ方が違うだけ

けれど思うことがある

自分が怖いと思うことこそ、本当に自分の勉強になる事なんだ

みんな安易な方に踏み出す

僕にとって芸術に踏み込むことは安易なことなんだろうな

芸術を志さずに日常をやり繰りする事に

とてつもない恐怖を感じるからだ

けれど本当に怖い事は

みんなに合わせて自分を殺してしまう事

きっとそうなれば僕は本当に死んでしまうと思う

死ぬほど絵を描くことが好きなんだ

みんなと違うことが好きなんじゃない

みんなと同じことが好きなんじゃない

自分が好きなものが好きなんだ

楽しい時も楽しくない時もある

けれどずっと好きなんだ

本当に大好きなんだよ絵を描くことが。

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