色んな話を盗み聞している間に心が苦しくなってきてしまって

あまりにも自分が惨めに感じてしまった

これはとある絵画の展示を見に行った時の話だ

なかなかの枚数の展示である

真っ白い壁に所狭しと整理整頓されて絵画が並んでいる

写実や抽象、イラストレーションに近いものも多数見受けられる

美術に失敗はない、とよく言われる

僕も賛成です

しかし聞こえてきたものは

ここに白はおかしい、とか

来年注目されるためどう描いたらいいと思いますか？とか

たしかにそれぞれに目指すものがあり、そこに向けて効率よくやるのは構わないのです

僕がぐちぐちいう事の方がおかしい話なんです

しかし、素直に、どの絵にも感動を覚えませんでした

もちろん自分の絵も含めてです

僕は息苦しく感じてしまいました

どこに行っても群れがあり

リーダーがいます

リーダーは大抵ロン毛であり、派手な柄の服を着ていたり

ショートカットにメッシュに派手なブローチ

敷居の低い社交界を思わせます

みんなそれなりに金がありそうだ

心が荒んでる自分に改めて惨めさを感じるなぁ

ここで自分に焦点を向けます

僕の絵は発泡スチロールのようです

ボロボロ崩れて飛んで行ってしまいます

昔、気の合う画商さんに、君にはいい絵を見る力があるのだから君もそういう絵を描ける力があるという事だ、と言われたことがある

僕は最近感動する力が損なわれつつあるのかもしれないと危惧してる

結局僕にとって絵を描くとは自己満足に過ぎないとても利己的なスケールの小さいものなのではないか？と

僕は馬鹿なのでしょう

生活は困窮しているし

口座も差し押さえられ

どうしようかといつも頭を悩ませる

絵を描いていなければ、出費は抑えられ

生活はいわゆる普通に戻っていくと思う

もしかしたらこの算段も見当違いなのかもしれない

普通という生活が僕にはあまりよくわからないけれど、その生活を自分が送れるとは限らないのだし

僕はこの生活を体験すべく全てが動いているように感じてる

何を天秤にかけても、片方に芸術が乗って仕舞えばそれまでなのである

芸術にしか傾かない

まるで呪いのようだ

しかし希望でもあるわけだ

こんな極端な天秤しか持てない僕は何をしても破綻する、ブッダが言ってた、中道を行けと

初めから中道をわかっている人はいない

徐々に自分の真ん中を歩いていけるようになるんだろう

折り合いをつけ、バランスを保てるようになる

それが僕にとっては芸術をあきらめるということになるのだろうか？

それもまた僕にしてみれば極端なのだ

きっと僕の天秤は何かを乗せる前からすでに傾いているんでしょう

もとからちゃんと測れないんだ、だったなら

心の中には常に芸術を抱き

いかに生きてくのか？

これを中心にして生きる

これから僕はそういうことをもっと掘り下げて考える必要があると思う

誰にも迷惑をかけるつもりはないけれど

それも難しい！笑

俺は心底馬鹿だな

未だに心が芸術に震えているし

どうしようもなくワクワクしている

キラキラしていて、ビクビクもしている

自分にはできると思い込んでいるし

常にどう乗り越えるかを考えている

画家としての自分の感性を信じてもいるし

ここまま行こう！！と聞こえてくる

どうしよう？と思っても

絵を描けば大丈夫だと思える

生活が傾いても10月の個展は絶対にやると決めているし

来年もやる

ずっとやりたい

お金が無けりゃできないこともあるけれど

始めることはできる

僕はそれを続けていくことが一番大事だと思うんです

確実に人間としてどこか壊れてる

僕の絵は正直言って、壊れていない部分を描いている

それを描くことによって繋ぎ止めてる感じがする

いっそのこと、ぶっ壊れた部分を描き出してみるのも面白いのかもしれない

画家として3年目、そして3回目の個展にして自分のぶっ壊れてる部分を描く羽目になるなんて皮肉にもほどがある、これが僕の小さな集大成だと感じると笑える

誰にも認めてもらえない気がしてしまう

怖いんだなそれが

実際誰にも見向きもされてないような気がする

けどさっき、お世辞かもしれないけれど、飯田さんの隠れファンですと言ってくれた人もいたのでわりかしいい気になってしまっている俺は

馬鹿なんだな😂

いずれ、隠れずにファンだと言ってもらえるように、いい絵画を描くしかあるまいよと思います。(結局描くだけかーい)

それしか思いつかない

だから馬鹿なんだ

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