破壊と創造

今日仕事中に久々にお皿を割りました

手からすり抜けて

最初あっ!と思ったのですが

床で砕けるお皿がスローに見えました

僕は砕けた皿に見入ってしまい

同時に何かがフッと湧いてきた気がしたのです

絵画のインスピレーションです

職場の人たちからしたら何のことやらだったと思いますが、僕が今取り組もうとしている絵画の作業があります

破壊です

絵画を創りながら

絵画を破壊しようとしています

矛盾しているとは思いますが

完成されたものを創ろうと今まで奮闘していた気がします

しかしそんなものは無いんじゃないかな?

と思い始めました

それに自分が今まで仕上げてきた絵画を見てもどれもつまらないものに見えてきて

とても虚しいのです

完璧な絵画なんてつまらない

あり得ないことです

僕は描きながら破壊して行こうと思いました

うまく描こうとか

よく見られたいとか

褒められたいとか

売れたいとか

有名になりたいとか

そんな事のために画家を始めたわけじゃない

いつからから人から上手いと褒められたいとか何とか考えるようになっていました

絵画の表面を仕上げの時にその形に整えていく作業が一気に自分の絵画をつまらないものにしていると感じていました

そんなもん破壊してやろう

そう思いました

今までの画家としての3年間でそう思うようになりました

自分の絵はつまらないのです

絵画のようなものでしか無いのです

「君の絵には何かが抜け落ちている」

「ゴミはいくら描いてもゴミ」

これは個展中に言われた言葉です

僕はギクッとしました

あながち間違っていない

僕が描きたかったものはこういうものじゃなかったのでは?と

僕は自分の絵画を破壊する事に着手します

そうして出来上がった絵画の中で何かを見つけられるのかもしれません

僕には情熱があります

なぜ情熱の火が消えないのか?

僕の絵画の中にはとにかく素晴らしいものが眠っていると信じています

ただ、それを僕が表面をひょいひょいと筆で整えてしまうから、表に出てこれないんだろうと思いました

僕はその眠っている中身を守ってはいけなかったのです

ズカズカと土足で入っていって、荒々しくそれを鷲掴みにして、描かなきゃならなかった

それが本当にゴミかもしれません

しかしこのままじゃ到底終われないのです

まずは破壊

そして自分を創造します


床で砕け散ったお皿のまさにその瞬間、心がぶるっと震えたのをまだ感じます

僕は描いてこそです

今までは描きながら破壊していました

これからは破壊しながら創造します

破壊が創造です

それが描くという事になります

破壊され尽くすか

何かがそこに残るのか

僕はまだこんな曖昧なことしか言えないのです

まだまだこれからですよ😌

#画家 #飯田大輝 #破壊 #創造 #破壊と創造 #芸術 #芸術家

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