【百科詩典】しょうひぜいとしゃかいほしょう【消費税と社会保障】

消費税は低収入の人ほど税率が高くなる、逆進性の高い税金です。
たとえば年収200万円の人は収入のほとんどを消費に使うでしょうから税率はほぼ10%。
ところが年収1億円の人はたぶん収入の全部は消費しません。
3千万だけ消費に使うとしたら10%は300万円。
これは1億円の収入の3%です。
そういう消費税ですから、そもそも社会保障とは相性が悪い。
お金のない人のための税金だというなら、最初からお金がない人から取るなってことです。
その上消費税導入以来、消費税収の8割は社会保障ではなく、法人税減税の穴埋めに使われてきた。
消費税=社会保障のためという宣伝は真っ赤な嘘です。

〜想田和弘