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僕の自慢のふるさと「南砺市利賀村」

マラソンに出場してからお休みを頂いて、週末は地元である富山県南砺市利賀村(なんとしとがむら)に帰省しました。

そんなに大それたことはしていませんが、
市庁舎にも訪問させて頂きまして、
改めて地元の声援の強さを感じました。
まだ何者でもない自分たちを温かく応援して頂けることに感謝して、今後も競技に取り組みたいです。
(ネクタイが少し曲がっていました…以後気をつけます…)


帰省してみると、改めて故郷の良さを知ることができます。

地元で生活していたときには感じなかったものに気がつくもので、外に出たからこそ知ることができる故郷の良さをしみじみと感じていました。

東京よりも地元のほうが寒いのですが、潔い寒さというか突き抜けた寒さで、身も心もすっと整えてくれる感覚がしました。
山々が美しく雪化粧された景色をみながら走ることは、すごく高揚感がありました。(たまに帰るからそう感じるだけかもしれません…)


今、こうして競技に取り組めているのも

「自分には故郷がある」

という安心感が心の拠り所になっているからだと思います。
そんな大切なことに気付かせてくれた今回の帰省でした。


そんな自分の故郷、「利賀村(とがむら)」を今回は皆さんに紹介させて頂きます。
陸上以外の話が多くなってしまう投稿ではありますが、ご一読頂けたら嬉しいです。

「利賀村」
平成の市町村合併で南砺市の一部になる前は村として独立していた自治体でした。
市なのに村という名前がついているのはその名残りです。

いわゆる過疎地域で、
電車も通っていませんし、人よりも動物のほうがたくさん暮らしているようなところです。
(写真はイメージです)


今は東京で我が物顔で生活している僕ですが、

大学に上京したときは、
京王線の特急電車に特急料金がかからないことに驚いたり、電車がすれ違うときの風が窓にぶつかる音に「バッ!!」と飛び上がったりと、

田舎で生活していた感丸出しでした。
(電車の風の音に反応しているひとは上京したての可能性が高いという持論を持っています、決してバカにしてません)

そんな僕が利賀村で生活していたとき、中学校の全校生徒は

「35人」前後でした

今この文章を読んでくださっている方は

「??35人??」
「ブルゾンネタはもう古いよ、また冗談か」
「ホントにこいつはふざけてるな」

と思うかもしれませんが、

「事実です」

利賀村の面積の内訳でいうと
96%が森林
4%が開発された土地


ということで、

「ほぼ山です」
(実際の利賀村の景観)


15歳まではここで生活していました。
生活していたときのエピソードとしては

「道路を練習で走っているときに、カモシカに遭遇して、10秒くらい見つめ合った」
(その後カモシカはどこかへ去っていきました)

「麓の市街地までおよそ25~30kmのため食料品を定期的に買い込む」
(陸上に取り組んでいる皆さんは菅平高原などの合宿地をイメージして頂けるとわかりやすいかもしれません)

また、
まわりは傾斜が急な坂が多く、
そこでよく練習していた僕は

箱根駅伝の5区、いけるんじゃないか?」
山の神に自分もなれるかも」

(家の近くに「山の神トンネル」という名前のトンネルがあります、新旧両方ありますのでびっくりです…)

淡い期待を大学生になるまでは抱いていました。

山の神トンネル」で練習していた自分」
「山の神になるのは運命ではないのか」
「これで5区を走って結果を出すことができたら、このエピソードは確実に使われるな、ふふ」


などといらない思考を頭の中で巡らせていた頃が懐かしいです。

そして、
いざ実際に大学1年生の夏に山の練習をすると、

全く適正がありませんでした
(他の選手のJogでおいていかれるくらいのレベルです…
2chには須河は山候補かと言ってくださっていた方もいましたが、期待外れですみませんでした)

そのため、箱根駅伝では平地の区間しか走っていません。(しかも大したことのない結果…)
淡い期待が霧のように消失し、僕は現実を直視せざるを得ませんでした。



話が脱線しましたが、
そういった環境で育った自分ですので、
周りからはよく

「のんびりしてるね」
「マイペースだね」
「動きが遅くて見ていてイライラする」

といったことを言われます。
多めにみて頂いている周りの方々には感謝です。(イライラする方、ごめんなさい)

今お話してきた利賀村の情報だと
マイナスイメージを持たれるかもしれませんが、(僕の書き方が悪かったですね…)

僕はここで生まれ育って本当によかったと感じています。

たしかに不便な場所かもしれませんが、その分、モノの有り難みや本質的なことに気付かせてくれます。
自分がいかに周りに影響を受けて生きているか、雄大な自然をみていると自分の悩みなんかはちっぽけなものだなと感じます。
帰省する度に故郷の良さを再確認する自分がいます。


住んでいるひとは少ないですが、それを補って余りあるほどの

人と人との繋がりの深さと温かさがあります。

そこに住んでいるひと、みんなが知り合いなので、自分の家族のように僕や妹を応援して頂いています。

そんな利賀村の皆さんのことが僕は大好きです。

実家を出てから、10年以上になりますので、
帰省するときはどことなく故郷への気まずさも感じているのですが、そんな自分を温かく応援してくださることには感謝の気持ちしかありません。
その分、これからの取り組みで恩返しをしていきたいなと思っています。


今回は利賀村についてしか書けませんでしたが、
南砺市は全国移住ランキング3位(2016年)に入るほどホットな移住スポットでもあるので、
(2019年は4位だそうです)
僕の拙い文章を読んで

「そんないいところがあるなんて…住みたい…」
「自分の息子は山の神にしたい」

と思われた方はぜひ移住をご検討ください。

「いや…移住はさすがに…」
「山の神にしなくてもいいかな」

と思われている方もぜひ観光で一度南砺市に訪れてみてください。
決して損した気分にはならないはず(多分)!です
(金沢観光のついででもいいので、お願いします…)

最後は押し売りみたいになってしまいましたが、今回も読んで頂き、ありがとうございました!

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