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家計のやりくり〜食に対して〜

同居という環境だったので、
風習による催しが
とにかく多かった。


* お食い初め
* 誕生日会
 (同居家族6人+実家家族3人分)
* 節句祝
* お盆のお墓参り(遠方)
* お正月


ほぼ毎月、なにかしらのイベント。


主人は安月給のサラリーマン…
必然的にやりくりは火の車!


嫁いだ大川家の家計ルールは
このようであった。


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1人に付き30,000円ずつ出し合い
食費の切り盛りをする。
6名なので合計 180,000円なり。
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…えっ? 
息子も1人と換算するの!?


当時、手取りで16万円のお給料。
そこから主人と私と息子の3人分
つまり9万円も出してしまったら
残りはわずか7万円!!!


わずかな残りから
保険代、自分の薬代、慶弔費が…
もちろん手元には全く残らず。





そもそも
なぜ食費が1人30,000円もするのか。


それは大川家の皆様が
「超グルメ」でいらっしゃったから!





ある日のできごと。
スーパーで購入をした
トロのお刺身パックを夕食に出した。


すると、義父が間髪いれず


「ワレ!
 スーパーの刺身やろ!
 うちの魚は週1魚市場で仕入れてきた
 活のいい魚しか食わへんのや!
 こんなもん!捨ててこい!」


サラリーマン家庭で育った私にとって
それはとても衝撃だった。


「清水の舞台から飛び降りて
 トロのお刺身を買ったのに…
 捨ててこい!ですって!?」


…と、そんな具合なので
当然、食費だけで月10万越えはザラ。


さらに光熱費、消耗品費が加わり
家計はどんどん膨れあがる。


私が会社員時代に貯めたお金も
みるみるうちに底をついた。


「この家庭の食卓は宮中か!?」
「贅沢すぎる!何か違う!」


いま思えば
このメチャクチャ苦しい家計の
やりくりがあったからこそ、
会社経理の▲マークへの免疫が
ついたと言っても過言ではありません!笑





実はもうひとつ疑問を感じたことがある。


「不味いものは
 無理して食べなくても良い!」


という大川家の方針があり、
息子にも食べ物の好き嫌いを
推奨しまくる家族であった。
だから主人は偏食がすごいのか…!





ちなみに私の生まれ育った家庭では
「出されたものは
 有り難く感謝していただきなさい」
の教えであった。


父は味噌醤油の蔵元の長男、
母は戦後伯母の経営していた
料理旅館で過ごしていた。


そのため、食べ物への躾は厳しかった。
嫁いだ先は…真反対!!


「これからの育児、
 絶対に食に対することで
 喧嘩するんだろうなぁ…」


と、新米嫁、新米母のひろこは
不安を抱えていた。


つづく





【おまけ】
義父に「捨ててこい!」と言われた
スーパーで買ったのトロのお刺身は、
捨てるフリをして冷蔵庫に隠し、
責任を持ってひろこが美味しく頂きました♪

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