「アベンジャーズはどこから見れば」「MCU見る順番問題」についての、アメコミあんまり詳しくない人によるざっくりガイド

アメコミは(原著を全チェックするほどには)あんまり詳しくないけどマーベル・シネマティック・ユニバースはドラマシリーズ含め全部見てるマンです。まぁ一般的視聴者と言える。
で、よく人と話してて「どこから見たらいいのか」を訊かれるのですが、答えている内容をなんとなく文章にしてみました。

なお、MCUには公開順で「フェイズ」の区切りがあり、この記事は「フェイズ3」、つまり「アベンジャーズ インフィニティウォー&エンドゲーム」、サノス戦まで)までの内容になっています。今やってるドラマシリーズとかはその後の「フェイズ4」です。

× 絶対やってはいけない例

『アベンジャーズインフィニティウォー』・『アベンジャーズエンドゲーム』から見る。これは絶対にやめましょう。やめろ。絶対にやめろ。

この二作の公開時、「流行っているから見にいっておくか」でこのルートを踏んでしまった不幸な人が絶対それなりの人口存在すると思っていますが、誰が誰だからわからない上に話が複雑なので全く面白くないです。

あと、「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」はエンドゲーム後の話なので絶対に後に見るように。先に見たら情感半減なので……

◎ たぶん一般的に推奨される例

『アイアンマン』→『アベンジャーズ』→『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』→『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』

アメコミ好きな皆さんもニッコリの推奨ルート。アベンジャーズ結成、決裂、再集結に至る本編の流れはわかる。ただ、各ヒーローのキャラを掴めずに入るとなんだかずっと内輪もめしてる風にみえるので、合わない人にはあまり合わないかも(自分はちょっと合わなかった)。

気合を入れてみるなら「公開順に全部見る」ですが、これもまぁ中々気合がいりそうです。元々アメコミ好きだとか、やはり「推しの活躍を見たい!」的な原動力が必要に思われる。

〇 個人的おすすめの流れ

そこで提案したいのが、「とっつきやすそうな単体作をみてから推奨ルートに入る or 公開順に見る」というルート。作品によって舞台も作風もガラっと違うので、個人的には「好きそうなやつ」から見て推しを作っておくのがお勧めだと思います。段々話の繋がりが見えてきておもしろくなります。
以下、とっつき良さそうな作品と、個人的なおすすめポイント。

アイアンマン
アベンジャーズ・オブ・アベンジャーズといえるアイアンマン。
フルボディアーマー、巨大兵器企業の御曹司で天才メカニック、ロバートダウニーJr、男子の憧れを詰め込んだような作品である。普通に面白いのでハリウッド好きにはそんなに外さないと思われる。

マイティソー・バトルロイヤル(マイティソー3作目)
世間知らず貴族(育ちは良い)系
脳筋マッチョと、要素が空中分解を起こしているアスガルドの第一王子、ソー。最初に見るなら三作目推奨。
ハイテンポなコメディありバトルありでとてもおもしろい。アベンジャーズを離脱して放浪中のソーが、弟と再会したり宇宙でハルクと一緒に賞金稼ぎをやらされたりの珍道中の末、なんやかんやあって姉のヘラと戦うことになり、「移民の歌」でクライマックス。登場人物全員のキャラが見てたらだいたい理解できるので初見さんにも安心。イチオシ。

ブラックパンサー
「MCU初のアフリカ系主人公」。アフリカ秘境のハイテク要塞国家、科学者の妹と幼馴染の女傑に囲まれたラノベハーレムみたいな立ち位置の主人公、父の死と陰謀による追放、王位奪還!
要素が忙しいですがストーリーが明快なのでスルっと見れて綺麗に終わる。ワカンダフォーエバー!YEAH!!!

▼ アントマン
元コソ泥バツ一の工学博士(苦労人)が面倒くさい天才科学者のおじいちゃんに無理やり「大きくなったり小さくなったりするスーツ」を着せられて娘のために大活躍。

主人公のパパのシニカルなキャラと、「科学捜査隊」とスパイアクションみの合わさったテーマ曲が軽快でとてもアガる。
なお、「エンドゲーム」は実質「アントマン3」といえる(公開順の関係で、話が二作目「アントマン&ワスプ」のラストからそのまま繋がっているので……)

▼ ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
宇宙海賊もの。軽快なBGMに「はみだし者」たちが銀河を股に大暴れ。軽快でアウトローなノリの海賊スペースオペラが好きならハマる。
この動画は好きな人はだいたい好きかも。だいたいずっとこういうノリで話が進みます。i am groot(私はグルートを推しますの意)
監督が同じジェームズ・ガンで、作風にブレがないので、1が好きなら2も好きだと思います。

▼ ブラック・ウィドウ
現在公開中のやつ。スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウによるミッション・インポッシブル。実質フェイズ3のスピンアウトなので、とりあえず先に見てしまうのは悪くないと思う。
ラストで「エンドゲーム」の重大なネタバレが来ますが、彼女のオリジンが語られると思い入れが増すので、こっちが先でもいいと思います。このひと魂が武士なんだよな…。

〇アベンジャーズ本編と並行で見たほうが良いやつ

▼ キャプテンアメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
超人元アメリカ軍兵士でありアベンジャーズのリーダー、スティーブ・ロジャーズことキャプテンアメリカ。本編見てるとスタークとしょっちゅう喧嘩してるひたすら純粋まっすぐ君なキャップですが、オリジンを見るとただの堅物ではなかったことがわかるし、「あー君ってそういう人だったね」みたいな。

「アベンジャーズ」はアイアンマンとキャプテン・アメリカそれぞれの始まり-終わりの物語で、特にキャップの物語は本編史との絡みが多いので、「ウィンター・ソルジャー」含め二作見たほうが良い。あと、これを見ておくとエンドゲームのラストがめちゃくちゃ沁みる。

▼ スパイダーマン・ホームカミング
本編との繋がりが強いのでこっちの項目に持ってきたけど、トム・ホランドが可愛いのでこれがいちばんとの意見も聞いたので、これ一本目もアリかなと思う。主人公17歳設定によりMCU内でもスパイダーマン映画としても、青春映画みが強いところが異色。

トニー・スタークがピーターのメンターに、ハッピーが世話役になることで彼らも成熟していくわけですが、これが本編ラストに繋がるわけですね。
あと、トム・ホランドの役者としてのすごさと成長がよくわかる。最初にも書きましたが、二作目「ファー・フロム・ホーム」は絶対に後で見るように。

〇 面白いけど後からでも良さそうなやつ

キャプテン・マーベル
超人じみた勇気と根性で女性初の空軍テストパイロットに昇りつめた女性が宇宙人に誘拐されて記憶を書き換えられ、宇宙を股に掛けた陰謀に巻き込まれる話。女性ヒーロー映画としてとてもよくできているのと、ニック・フューリー&フィル・コールソンコンビの若かりし日が見れるので、彼らのファンと、真っすぐな女性ヒーローがインフレ無双する話がスキな人にはとてもおすすめ。フューリーの眼帯の理由もわかる。猫映画。

自分はめちゃくちゃ好きだしこれ一本目でもいいかなとは思うのですが、この人強すぎゆえかエンドゲームでの出番がすんごい少なかったんですよね。これだけ見てエンドゲームに行くとしょんぼりしそう。フェイズ4での活躍が期待される。

▼インクレディブル・ハルク
とても面白いんですが、ハルクのキャラって本編で十分立ってるし描写も多いので……あと、主人公のキャストが変わってるのが痛い。アベンジャーズ本編見てると完全にブルース・バナーのイメージがマーク・ラファロになっちゃうので。

▼ドクター・ストレンジ
面白いんだけど、あまりキャッチーでないので一発目には勧めないかも。インフィニティ・ウォーを見る前に単体作を全部押さえるなら、あとはベネディクト・カンバーバッチが好きなら。ストレンジはインフィニティ・ウォーでけっこう重要な役どころなのですが、「時空間とか操れるめっちゃ強い魔術師」っていうのを押さえてたら問題ないかなぁと思う。どうもフェイズ4で重要になってきそうなので、ドクター・ストレンジ2の前に1を見るくらいで宜しいかなと。

▼ フェイズ2~3のドラマシリーズ
本編に物語的にがっつり関わるフェイズ4のドラマシリーズと違い、本編の裏話や補足設定が多いのに加えて、今後はパラレル扱いにされそうなので、必修ではないかもといった感じ。本当に面白いんですが…。

個人的なイチオシは「アベンジャーズ」本編の裏方、シールドと宿敵ヒドラの戦いが見られる「エージェント・オブ・シールド(シーズン3くらいまでで良いかも)」。ハードな過去と怪力を抱えた女性探偵の葛藤と冒険を描く「ジェシカ・ジョーンズ」、そっから異色の1940年代女性スパイアクション「エージェント・カーター」、”ヘルズ・キッチンの雇われヒーロー”が貧困と腐敗に蝕まれたハーレムで足掻くさまがクールな「ルーク・ケイジ」。「デアデビル」も面白い。「アイアンフィスト」は見なくていい。

毎回全部説明しているわけではないですが、まぁだいたいこういう感じですね。ちなみに自分はエージェント・オブ・シールドとGOTGまでまったく刺さらなかったので、とりあえず好きそうなやつから入るのがベストと考えます。

以上、おしまい。
有料マガジンですが、全然書けてないので登録はお勧めしません(全編無料になっています)。後から収録するのが面倒なのでいちおう入れておきます。投げ銭はもらえるとちょっとうれしい!

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