見出し画像

幼児教育の大切さについて改めて考える

幼児教育について改めて考える。
いよいよ幼児期を終えようとする彼らに、私はあと何がしてあげられるのか。
特に息子のこと。

息子は年少の終わりくらいに急に反抗的になった。それまで、明るくておおらかでお調子者で優しく、とても育てやすいと思っていた息子の変わりぶりに私は焦った。

一方、双子の娘はというと、幼いときから繊細で全ての物事に対して敏感に反応するので手がかかって大変だと私は感じていた。
そして、実は何度も「ああ、息子が二人だったらどんなに楽だろう」と思ったりした。

でも、年中になると娘はなんでも自分でする、しっかり者の手のかからない女の子になっていた。
このころ息子が私の話しかけに「やだ!お母さんきらい!」と言って、カーテンの裏に隠れて出て来なくなることが続いた。

私は悩み、「娘みたいな子供が二人だったらどんなに楽だろう」なんて考えたりして....
自分って、本当にどうしようもないなと自己嫌悪したりもした。

双子は比べられて苦しい思いをすると聞いたことがあったし、
娘と息子を比べることは意味がないと二人が生まれてからずっと考えて行動してきた。
はずなのに、私は比べていたのかな。

息子をよく観察していると、そういう場面に何度も遭遇してしまった。
息子に申し訳なく思う。ごめんね。
双子には親の想像を超える競争心やら、比べられていると感じる無数の機会があるのかもしれない。

そのことに気づいてから、私の息子の育て直しが始まった。
大らかで優しいけどちょっと荒っぽい息子の中から、良い行動を探して真剣に丁寧に言葉掛けをする。
夫にも協力してもらって、双方向からの良い言葉掛けに徹した。

最近の息子、少しだけ?ずいぶんかな?
変わった気がする。

児童精神科医の佐々木正美先生の本だったか、「子供は大人になるまでに、必ず親にとても迷惑をかける時期がある」というようなことを書かれていたのを思い出す。
そして、それは年齢が上がるほど親も子も大変なんだと書いてあったと思う。(曖昧な記憶でちがっていたらすみません...)

娘は乳児期・幼児期の前半、息子は幼児期の後半にその時期が来たということなのかもしれない。
今ががんばり時ということなのだと思って心を強く持とうと思う。

年齢と共に個性が際立ってくる子ども一人一人に焦点を合わせ、とことん丁寧に対話し、認め合う。
そして、親子の信頼関係を揺るぎないものにすることが、幼児期の子供たちにとって一番大切なのだと改めて気づかされた。
頭では理解していても、実感が伴っていなかった私に、息子が身体と心を使って懸命に教えてくれた。
息子には感謝をしている。

よく晴れたさざ波の日があり、音もなく静かに凪いだ日もあり、大荒波の日もありますが、息子と私の真剣勝負の航海は、まだまだ続きます。


卒園を前にしたこの秋。
息子と娘との一瞬一瞬の時間を大切に楽しんで暮らしていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?