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レコードのこと①

久しぶりにレコードを買いました。と言っても買ったのは3月の上旬なのですが…。今絶賛公開中の我がビールタイムシアターvol.6『大衆酒場山城屋』の編集作業と、3月末の収録のための準備と稽古でスケジュールがみっちみちの時期でちょっとしんどかったのですが、『これらがひと段落したら聴こう』と、これをご褒美として目につくところに置いて自分を鼓舞しながら過ごしていました。

Diana Ross &the SupremesのLOVECHILDです。

私は土曜の朝にピーターバラカンさんのラジオをよく聴いているのですが『今朝も茶がうまいなー!』と日本茶をすすっているときにかっこいいベースラインの曲が流れてきました。ダイアナロスのHow long has that evening train been goneという曲で、このかっちょいいベースを弾いていたのはやはり!ザ・モータウンのジェームスジェマーソンでした。超ツボ曲だぞ!

ソウル、R&Bは大好きですが実は今までダイアナロスはほとんど通ってきてなくて、というのもかつて私がソウル系を聴きあさっていた時はいわゆる『おば声専門』でしたので、美声のダイアナロスを『ちょっと違うなぁ』とスルーしてきていたのです(アホか私は!)。もっとごん太くドスドスしたおば声シンガーはいないものかと顔のアクの強さとか、鼻の穴の形とか、笑っているのに目がめちゃくちゃ座ってるとか、そんな基準でジャケ買いすることに徹していました。今思うと我ながらいったいどんな基準だよ!とツッコミを入れたくなりますし、そもそも『おば声』とか『ドスドス系』ってなんだよ!って感じですけれどね。まぁとにかくそんなドスドス系にしか目を向けていなかったのですから当然キラキラでビューティフルなダイアナロスは視界に入らなかったと…(ほんとにアホな私)。

と、ドスドス系に話がそれてしまいましたが、是非このツボ曲の入ったアルバムをゲットしたいなと調べてみるとラブチャイルドというアルバムに入っていることがすぐにわかりました。やはりここはひとつダウンロードではなく盤で欲しいぞ!ということで探しまくりましたが、これがなかなかない。
CDは紙ジャケシリーズで出たものが高値になっていたし、ひょっとしてなかなか手に入らないのかなぁと3時間くらい探しまくっていたら、大塚レコードというサイトにて発見。
はて、大塚レコード…どこにあるレコ屋なんだろうか?とサイト内をチェックしてみるとどうやら実店舗はなく通販専門のようでした。よくみるとめちゃくちゃ高額なものばかり、ドキドキ。ひょっとしてレア盤専門?それともこれらは実はレコードではなくて何かの暗号とか?と思うほどの高額盤もチラホラ。どうやらUKオリジナル盤のみを扱っているお店のようでした。なにやらものすごいところに迷い込んでしまったなと震えながらサイトを見て回っていましたが、目的のラブチャイルドは高くなかったことと隅っこにそっとあった『店長日記』の中にラーメンを食べたことが書いてあったので、とりあえず大丈夫だろうと思いポチッと注文しました(どんな基準だ!)。

さて、お初の通販ショップから果たしてちゃんと品は届くのかしら。レコードの代わりに怪しいモノが届いたらどうしようと、ちょっとだけ思いつつ待っていましたが、届いたものはまちがいなくダイアナロスのラブチャイルドで、しかもレコードそのものだけでなく、包装も何もかもがめっちゃくちゃ丁寧に扱われていてものすごいキレイ。レコードの保護用の台紙も粋なモノが使われていたし、箱を止めるガムテープですらとっても丁寧に切られたものがまっすぐぴっちりと美しく貼られており思わず『神が細部に宿ってる!』と仰天しました。すごいっ大塚レコード!
(大塚レコードさん、いろいろ怪しんでごめんなさいねー!美しく送ってくださってありがとうございます。時々サイト見に行ってますよぉ〜!)

ということで、神宿る大塚レコードから届いたラブチャイルドを今まさに愛聴しております。なんと言いますか、いわゆるダイアナロスっぽいキラキラなジャケットとはまったく違う雰囲気といい、内容といい、いろいろとニューチャレンジの時の作品らしく、独特です。てゆーかこのジャケかっこいいな!
ひょっとしたら脱ドスドス系した私にはちょうどよいダイアナ入門編かもしれないです。ところでこのアルバムを探してて知りましたが、今はシュープリームスでなくスプリームスと表記するのねー。なんでじゃろう〜。

ということでいまさらながらですが、ダイアナロス、とってもよいです。



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ヒロコフォンビールタイムシアター6『大衆酒場⭐︎山城屋』

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