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ターゲット設定とは、人をカテゴリわけすることではない。

「ターゲット」とは、人をカテゴリー分けすることではない。

「30代子育てママ」とか、
「40代首都圏在住の男性」
とかいうふうに、年代や職業、居住地などの
わかりやすいカテゴリーで分けた「ターゲット」は意味がないなと、つくづく思う。



人を雑に分類すると、本来届けたい人に届かない。


平均的な「30代子育てママ」なんて、どこにもいないから。
「そんな風にひとまとめにされたくない」と思う人が多いから。

(架空のペルソナ設定なんかをする時も要注意。理想のお客様像を妄想で作ると、そんな人どこにもいない、またはいたとしても自分に興味は持ってくれない、なんて悲劇がよく起きる)

「私の理想のお客さまは、40代のシングルマザーの人たちです」


以前、セミナー参加者の方に、
「ターゲットはどんな人ですか?」と聞くと、
「40代のシングルマザー」という答え。
うむ。


そういうふうに決めると、なんか、決まったような気がするんだけど。
でも大事なのは、「なぜ、その人たちに伝えたいのか」ということだ。

自分が役に立ちたい人、
自分の商品やサービスの価値を届けたい人の
「悩み」は何か。
どんなことに「不満や不安や不便」を感じているのか。

そこを、書き出していくと、深堀りしていくと、
必ずしも、シングルマザーである必要も、40代である必要もなくなる。

自分のターゲットの人の悩みや「不」の部分を書いていくことで、
ほんとうのターゲットは誰かが見えてくる。

アラフォーとか、シングルマザーとか、そういう「ジャンル分け」じゃなくて、
本質的な部分が見えてくる。


人は「わかりやすく分類」する(される)と安心してしまうけど、


自分は、誰に、どんな価値を届けたいのか。
「誰に」の部分は、年代とか性別、職業、既婚未婚とか
そういう「目に見える、わかりやすい」ものではない。

人は、「わかりやすく分類する」と安心する。
「あなたは何タイプですね。」
「あなたはこういう人だから、こうしたらいいですよ。」

自分に対しても、人に対しても、
「わからない」と不安だ。落ち着かない。
だから、とにかく、わかりやすく分類したがる。

でも、人間は、もっと複雑だ。
どんな分類も、自分の一部にすぎない。それが全てではない。
そういう私「も」いる、のだ。

自分自身を、「わかりやすく分類」しすぎていないか。
相手を、「わかりやすく分類」して、わかった気になっていないか。
意識していたい。






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