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藤沢のうなぎ蒲焼き はま吉~グルマン帝国10 in NO WAY TICKET@ひ録:わらの手


はま吉店頭:HPからお借りしました

生まれて初めてうなぎを食べたのが二十歳過ぎ。
大学の先輩が、新橋のうなぎ屋で奢ってくれた。
安いうなぎ屋だと言っていたが、確か千円。
現在に換算すれば、2.5倍か3.0倍だろうか。

値段はともかく、その柔らかさ、香ばしさ美味しさに、
世の中にはこんなに旨いものがあるのかと驚いた。

育った家は、そういうものにはとんと縁のない(要するに貧しかった)
家庭なので、帰宅しても、両親に初うなぎの事は言わなかった。
実際、就職してからも、日曜日に弁当屋のうなぎ弁当を、
たまに、本当にたまに買って食べるくらい。
それも三十歳を過ぎてから。

ちゃんとしたお店のちゃんとしたうなぎを食べたのは、
悲しいかな記憶にない。

神奈川県の藤沢に所用で出かけ、時間は例によってお昼時に。
検索したら、一番近い食事処にうなぎ蒲焼き
「はま吉(はまよし)」がヒット。

Googleマップより

これは、何かの巡り合わせと思い、お店を目指した。
場所は、5分も掛からないところにあった。
店頭には、10人ほどが並んでいた。

結局、1時間ほど待って入店したが、テーブルは4人用が3卓。
と言っても大人4人が座るには狭い。
余裕を持って座るには、1卓ふたりで計6人が限度。
カウンターは4席だから、10人で満員。

さらに待って、ようやく期待の上うな重が運ばれてきた。

上うな重:HPからお借りしました

時に大袈裟、誇大表現の多い、このnoteの書き手だが、
その時の感想を述べる。

抱腹絶倒、驚天動地、言語道断、天地無用。

笑ってしまうくらい美味しい。
天が落ち地が裂けるくらい美味しい。
言葉にならないほど美味しい。
天地無用は、おまけ。
つまり、四字熟語を四つ重ねれば、
勢いで説得力あるかなの愚策。

食べている時は、ただ「美味しい、美味しい」
とだけ言っていた連れ合いが、帰りがけに、
うなぎを焼いている親方?に言った。
「ここが一番美味しい!」
親方の喜ぶこと、喜ぶこと。

書き手と違い、良家の子女である連れ合いは、
いろいろな美味美食を知っているのであろう。

旨いのは分かるが、比較できる経験のない書き手である自分は、
こう言う評価の言葉が出せるのは、いつになるのだろうかと思った。

久しぶりに「はま吉」のHPを訪れてみたら、
今は夜の営業はしていないそうだ。
また、予約も必至になっていた。

当時のスマホ写真を探したが、見つける事が出来なかった。
5年ほど前に、スマホが熱暴走でダウンしている。
その中に入っていたのだろう。

「たまにはウナギも食べたいぞ」
最近京都の方で、そう叫んだ人たちがいたらしい。
「たまに」を検索したら、一ヵ月とか三ヵ月とか、
期間が一定しない。具体的な間隔はない、と言う意見もある。
人によって違う。違いすぎる。

少なくとも我が家の「たまに」は5年に1回くらいだ。
6年に1回になるかも知れないが。
(゚´Д`゚)。

以上「藤沢のうなぎ蒲焼き はま吉」





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