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色彩研究のすすめ~色彩研究1 in LIVE A FOCUS@ひ録:わらの手

ニコン系カラーサンプルACUTE(アキュート)と
ホヤ系カラーサンプルEyeveil(アイベール)が
統合され、arriate(アリアーテ)になったのが
2003年10月でした。(もう20年!!)

この統合によって、ニコン系とホヤ系で
異なったカラーサンプルをお客様に
提示する煩雑さが解消されました。
(一社扱いの眼鏡店なら、そういう手間は
 感じなかったでしょうね)

それはともかく、
arriate(アリアーテ)は、スペイン語で
「花壇」を意味しています。

その名の通り、カラフルな花壇のような
カラーサンプル群でした。

そのarriateが、New arriateに
なったのが2009年10月でした。

そして、2015年10月、
arriate tr3s(アリアーテ トレス)として
生まれ変わりました。
(てっきり6年ごとの更新と思っていましたが、
 2021年に更新はありませんでした。
 これもコロナ禍の影響かも知れません)

それはともかく、
New arriateの時も、一部にはカラーサンプルの色味や
濃度に関してクレームがありました。

またカラーサンプルを更新している
オプティカルカラー協会への疑義もありました。

このサイトでは、現状ではそのような点は
問題視しません。

一つだけ言うなら、全国の眼鏡屋さんは、
強制的にサンプルを買い替える事になりました。

小さくない負担だと思います。
あるサイトの運営者の方は
協会からの案内を「不幸な手紙」と
つぶやいてました。

それはともかく、
以前ニコンのレンズガイドには、
下図のような頁がありました。
今はどうか分かりません。
ニコンレンズ扱っていないので。
(今回は、それはともかく、が多い・・・)

イエロー系には次のような説明がありました。
散乱光となりやすい短波長域をカット。
ブラウン系よりコントラスト効果大。
防眩効果は少なく、生理的刺激がある。

グレー系には次のような説明がありました。
可視光線を平均的に吸収し色調の変化が少ない。
防眩効果の高いカラー。

パープル系には次のような説明がありました。
黄緑系の中波長をカット。
淡いカラーでも防眩効果がある。
陰を強調しシャドー効果がある。

ピンク系には次のような説明がありました。
530nm付近の長波長をカット。
刺激を伴うカラーのため
濃度が高いと生理的な刺激がある。
防眩効果は少ない。

イエロー系は、なぜ散乱光となりやすい短波長をカットするのか?
グレー系は、なぜ色調の変化が少ないのか?
パープル系は、なぜ淡いカラーでも防眩効果があるのか?

ちなみにピンク系は530nm付近の長波長をカット、と
当時書いてありましたが、ピンク系がカットするのは
530nm付近の中波長です。

メーカーは、何の前提もなく資料を掲載します。

眼鏡屋なら知っていて当然と思っているのか?
それとも詳しく書いても分からないと思っているのか?

いつの間にか業界誌から光学等の記事が消えてしまったのと同じように、
今の眼鏡屋は、読んでも分かりっこないと思っているのだろうか?

それはともかく、ここに記載されている七色の特徴を丸暗記するのは
大変な努力を必要とします。しかし、応用が利きません。

もし色彩に理論があるなら~実際あるのですが~それをマスターして
おけば、メガネの仕事の様々な部分に援用ができます。

色彩理論をマスターする方が、丸暗記より大変と思う方もいるでしょう。
しかし、くり返しますが、マスターしておけば多方面に応用が利きます。

色彩検定等を受検するのは、ファッション関係者・出版関係者・インテリア
関係者・パソコン関係者等、多岐に亘っています。

それだけ色彩がカバーする範囲は広いと言う事です。

この「色彩研究」の最終目的地は、お客様の顔肌の色を見て
レンズカラーがどのように変化するかを予測・予言できるレベルです。

特に男性スタッフが、カラーレンズを好まれる年配の女性客に
上手に対応できれば、接客の幅もスタッフへの信頼感も増すに違いない。
自分自身が、そうなれるよう勉強を始めました。

以上「色彩研究のすすめ」


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