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半年間のカエル会議をやってみた記録②カエル会議始動までに起きたことと、実際の取り組み方法

この半年で、株式会社ワークライフバランス等が推奨している「カエル会議」を外部講師を交えて実施してきました。
※カエル会議とは…チームで目指す目標を設定し、その目標を達成するにあたっての課題抽出、改善案の策定をする会議
働き方を「変える」、早く「帰る」、人生を「変える」という3つの意味がこめられている

その中でやってきたこと、感じたことを、乱雑に記録したいと思います。パート2です。
今回は実際に取り組みが始まるまでにやったことや、取り組みの内容を書きます。
パート①はこちら

〇カエル会議が始動するまでの取り組み

まず最初に、社長から

「働き方改革宣言」

が行われました。
会社全体として、取り組むという意思を社員に向けて発表しました。
その後、事務局が正式に設立されます。

そして、会社の上層部が正しい知識を学ぶために、

「役員向け研修」

が行われました。
その後、会社全体で取り組むものなので、

「全社員向けの研修」

が行われました。
そこで、働き方改革に取り組む目的や意義、重要性を学んだ後、カエル会議を実施するチームを募ったところ、3チームが立候補をしました。そのうち一つは私がいたチームです。
Aチーム、Bチーム、Cチームとして、私はCチームに在籍していました。

事務局だったので、私はAチームとBチームの会議にはオブザーバーとして参加し、Cチームの会議には参加者として、参加しました。

Aチームは、年齢バランスが取れていて、女性が多めの部署でした。
特に上の世代の方が女性が中心で、みんな協力的なチームでした。

Bチームは、男性が多く、中間層である30代がおらず、40代が多い部署でした。
部長は積極的に取り組まなければならないという意識を持って立候補したのですが、部員はあまり協力的ではないチームでした。

Cチームは、男性が多く、20代がメインの若い部署でした。
私がいることもあり、他の部署と比べて知識があり、すでに取り組んでいることも多く、それでも残業が減らない現状を踏まえ、「残業は減らせない」と思っている部員が多いチームでした。

この頃の社員は、前回の記事で記載したように、
「いやぁ、うちの業界で働き方改革なんて無理だよ(笑)」
と思っている人が多く、
取り組むことになったチームに対しては、「会社に振り回されて大変だな」と思っていたようです。
チームの中の人たちも、「会議が増えるだけじゃん…」と思っている人が多かったです。

〇カエル会議始動~中間報告会まで

カエル会議が始まりました。
カエル会議は月に2回程度、部員全員が集まり、行われました。
グランドルールとして、「安全、安心、ポジティブな場」を作るために、「出た意見を否定してはいけない」というルールの中、会議が行われました。

初回の会議は、目標設定でした。
目標を作るために、それぞれが目指したい姿、理想の姿を考え、付箋に書いて、発表しあいました。
その発表をもとに、みんなで考え、目標を決めました。
例えば、「振替休日100%取得」等具体的に数字の入った目標を設定しました。

2回目の会議は、その目標を達成するためのアクションを話し合いました。こちらも付箋を使って、アクションの案を発表しあいました。
その発表をもとに、みんなで考え、アクションを決めました。
例えば、「先輩方が振替休日を取得しないから取りづらい」という意見があったので、「先輩が振替休日を積極的に取る」等のアクションを設定しました。

3回目の会議は、決めたアクションの取り組み方を話し合いました。
例えば、「先輩が振替休日を積極的にとる」というアクションを実行するために、「振替休日の残数を見える化し、取れていない人には取るように促す」「見える化の方法は、WEBのカレンダーアプリを利用する」「促す人は、Aさん。」というような感じで、取り組み方を具体的に決めていきました。

そして、この後は、このアクションを実際に取り組んでいきました。
4回目以降の会議は、2回目と3回目の繰り返しと、実際に取り組んでいるアクションの進捗確認でした。

そして、年末ごろに中間報告会が行われました。

中間報告会は、
・カエル会議参加チームが現在どのような内容の取り組みを行っているのか
・会社側(および各部署)にやってもらいたい提案
を発表する場です。

そこに役員および各部署の上長には全員参加いただき、かつ、全社的に告知を行い、興味のある方も参加できるようにしました。
その結果、社員の半数程度は参加してくれました。
社員の半数が参加する場で、会社への提案を含まれた発表が行われたため、その場で、「提案に対しての何らかの回答を後日出す」という確約を得ることができました。


実際取り組んでみて、それぞれのチームの進捗ですが、
Aチームはみんな協力的だったこともあり、順調に進んでいました。
一方、Bチーム、Cチームは進みが遅かったです。

Bチームは、カエル会議への参加率が悪かったです。10人中3人しかいないときもありました。
特に初回の目標設定の際に半数いなかったことが大きく、チームとして目指す目標が、「自分事」として感じてもらえず、積極的に取り組まない人が多くいたように見えました。

Cチームは、すでに案は出し尽くされているという空気で、最初は新しい案があまり出てこず、黙ってしまうことが多かったです。ただ、アイデア出しのヒント等を講師の方にいただいたり、私が思い切った現実不可能そうな案を出してみたりする中で、少しずつ意見が出るようになっていきました。

この頃になると、普段の飲み会でも働き方改革で現在何に取り組んでいるのか、どんなことをしているのか、賛成か反対か、等、会社内の普段の会話で自然と働き方改革に関する話題が出るようになっていました。


・・・という、中間報告会までの内容でした。
次回、最終報告会までの内容を書いて、最後にまとめ記事を書こうと思います。

最後に、ここまでで思った今後取り組む方へのアドバイスです。

「安全・安心・ポジティブな場」という絶対否定しない場というルールがすごく効果的だと思いました。若手が意見を言えるようになってくると、今までにない斬新なアイデアが生まれてきました。

・最初の目標設定がうまくいかないと、進んでいかないということがわかりました。初回は必ず全員参加し、みんなで目標を考えたほうが良いと思いました。

・中間報告会で初めて会社に対して意見を言う場ができました。社員からあがる意見を聞く場を設けることで、会社としても何らかの形で回答を出す義務が生まれました。

パート3はこちら




おわり

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